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いまさら「外出できる恰好を部屋着にする」ライフスタイルを始めました

どうも、フレンチマナー不明マンです。

どうですか皆さん。
外出してますか?

昔の記事をご覧くださるとわかるのですが、僕は大変な陰キャです。
かなり太っていて、インドア趣味で、交友関係の狭い人間でした。

今になって、そういう過去や内向きな性格を総じて「ダメだった」と一刀両断したいわけではないんですが……
(主には健康上の理由から)ダイエットしたことで、いろいろ人生の舵取りが変わってきたのは事実です。

今回は、いわばそういう面舵いっぱいからの副産物として出てきた

「そのまま電車乗れるくらいの服で、家でも過ごす」

という行動について、書いていきたいと思います。



服とは


数年前まで、僕にとって部屋着=ぼろきれでした。

襟や裾や袖は例外なく擦り切れて破け、布はだるんだるんで色褪せ、プリントは干上がった土のようにひび割れている。
※最大限ポジティブに表現すると、鷹羽二郎丸みたいと言えるでしょうか。僕も料理とかするし。

で、そういう、もはや服とも呼べないようなゴミ
「どうせ誰かに見せるもんじゃないから」
と、律儀に洗濯して着回していたのです。

良く言えば物を大切にする、悪く言えばケチ、そういう性格の人ってよくいると思います。
実際僕も「なんか忍びない」という理由でかつて服だった何かであるとかいつだったかどこかでもらったロゴ入りシャープペン(ロゴはとっくに削れている)であるとか茶渋が地層みたいになっているマグカップを、後生大事に持っていたわけです。

まあ百歩譲って、家で使うものや身の回り品なんかは、壊れてるわけでもなければ使い続けていいかもしれません。人に見せるものじゃないからですね。

ただ、服は違う。
服は「人に見られる」という役割があります。
人に見せられない服は、果たして服と言えるのでしょうか。

このあたりの考え方、人によって本当に地底から成層圏までくらい落差があるので、お読みいただいている皆さんの中でもし「自分は高みにいるかもしれない」と思い当たる方がいらっしゃれば、心して(?)ください。



階層社会


まず、我々(?)にとって服という概念は以下にまとめられます。

「その辺を歩いていても逮捕されない状態になれるもの」

ファッションとかコーデとか、そういうのは我々からしたらかなり高次元、応用や発展の域であります。

こちらとしての及第点は「法に抵触しないこと」ですから、組み合わせやらデザインやらは全く度外視されているわけです。

図にしてみたのでご確認ください。


いろんな方面から怒られそう


我々は普段「青~紫のエリア」を行き来しています。

仕事に行くときはどうしてるのか、ですか?

それはもちろんスーツですよ。西友やしまむらの。
※決して西友しまむらディスりではありません

時折、
場合によっては、
非常にまれですが、
致し方ないながらも、
どうしても必要な場合、

オシャレさを意識して服を選ぶことがありました。

ただ。
素敵な服って、おおむね着にくいですよね。
素敵な恰好で出歩くことから得られる喜びって、確かにあります。
しかし、それを受け入れる器が、あのころの僕の中にはまだ無かったんです。

そんなわけで駅前くらいまでならぼろ布をまとって繰り出していた僕ですが、あるとき転機が訪れました。



気づき


どんなことが起きたのかというと……
勤め先がクール&ウォームビズを導入し、いわゆるオフィスカジュアルが主流になったのです。

普段はジャケットを着なくていい。
ネクタイをしなくていい。
チノパンとかでいい。

楽な服装が大好きな僕は飛びつきました。
着心地の良い布でできたボタンダウンだとか、ストレッチ素材のスラックスだとか、いろいろ買いました。

で、そんなこんなで1年くらい経過したある日。
シャツの裾がちょっとほつれてしまったんですね。

「ま、着まくったし当然か」

ということでゴミ箱へ持って行ったのですが……

「これ普段着にすれば良くない?」

ひらめいたんですね。

今のところ結局「ケチ」のマインドに起因する行動をしていますけど、これを機会に考え方が変わったんです。もう少々お付き合いください。

このとき9月の下旬で、上着はいらないけど半袖はちょっと……という時期でした。
そんなわけで長袖Tシャツ代わりに家でこいつを着ることにしたんです。

それで、案外やりやすいなーとか思いつつ迎えた週末。
マイナンバーカードの手続きで役所に行かなきゃいけないことをすっかり忘れていて
「めんどくせ~」
と思いながら出かける準備をしていたところ、

「あれ? この服、もう出かけられるじゃん」

自分の姿にびっくりしたんですね。

カジュアルシャツにジョガーパンツ。
こういう恰好のメンズ、普通にいません?

大幅に美化されたイメージ図(出展元リンク


こうして僕は無意味な紆余曲折を経て
「出かけても問題ない服で普段から過ごす」
ことのメリットに気づきました。

具体的には、以下のようなところです。

・すぐにそのまま外出できる
 言わずもがなですね。思い立ったら即玄関です。

・電車やバスも気兼ねしない
 穴あきTシャツでは恥ずかしくなっちゃうエリアも安心です。

・用事を済ませてすぐ帰宅も余裕
 しっかり着替えると「せっかく良い服着たから外出時間をもっと充実させたい」などと思ってついつい用もなく彷徨ってしまいますが、普段着なら未練なく直帰できます。

まとめると、外出に必要な手順が減り、面倒だったことが楽になったんですね。
出掛けるのが簡単になりました。



おわり


さっきからこいつレベル低すぎん?
とお思いの方も多いかと存じますが、本当に大きな転換点だったんですよ。僕にとっては。

なんと、服って、誰かに見られるものだったのです!

もしこれをお読みのあなたがぼろ布をまとっているなら、試しにクローゼットのよそ行き服を着て布団に寝っ転がってみてはいかがでしょうか。


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