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駒田蒸留所へようこそを鑑賞して【感想】

  • 直接的なネタバレは記載しないつもりですが、感想を書く上で内容が分かってしまう部分があるかもしれませんのでご注意願います

  • 良い映画だったので忘れないように、また一人でも興味を持ってくれる人が増えると良いなという思いで記載します


1.はじめに

 P.A.WORKSのアニメ映画「駒田蒸留所へようこそ」を鑑賞してきました。お仕事シリーズのアニメとなります。続編ではないお仕事シリーズの作品として映画で公開されるのは初だと思います。
 お話の内容はあまり予習しないままの鑑賞となりました。ティザーも見たかな?という、蒸留所を立て直していく物語なんだなくらいの前知識でした。その程度で観に行ったのかという感じですが、ウィスキーをテーマにした渋そうな雰囲気につられました。

2.大まかなストーリー、見どころ

 ネタバレにならないと思われる範囲で記載します。
 先代の父が亡くなり、そのあとを継いだ駒田琉生(25歳?)、それまで全くウィスキーづくりに関わっていなかったが家族の絆であるKOMAを復活させるために苦心している。そして、もう一人のメインキャラクター高橋幸太郎(同じく25歳)、ウェブのニュースサイトの記者を務めているが仕事にやりがいを感じられずにいる。これらの人物をメインに、熱い思いを持った周りの人たちが、協力しながら家族の絆である幻のウィスキーを目指していきます。
 メインキャラクターが20台半ばということで、主にこの年代の心の葛藤が窺えるような描写を感じながら、話は進んでいきます。それぞれが悩みを抱えながら、だが前向きに必死に頑張る様子が印象的です。お仕事シリーズの軸はしっかり生きている、そしてこれまでの作品とも違う立場のキャラクターが描かれています。
 もちろんそれ以外にも美麗な映像、作りこまれた設定など見どころはたくさんあります。また、メインテーマであるウィスキーが非常に美味しそうに表現されており、観た後に飲みたくなります。安いものじゃなく、ちょっと良いジャパニーズウィスキーに手を出したくなってきます。

3.心に残ったシーン、言葉

 兄である圭の言った言葉、ありたいところがはっきりしていればどこからスタートしてもたどり着けるという言葉刺さりました。(セリフの文言はうろ覚えなので正確ではないです)
 この仕事でいいんだろうか、本当に自分のしたいことはこれなんだろうか、自分の長所を活かせているんだろうか、働いていると色々な悩みを抱えると思います。そんなときに思い出したい言葉だと感じました。
 そして「家族の絆」とされている意味、なぜ家族の絆なのか、作品を通して描かれていき、感動させてくれます。

4.お仕事シリーズは良い

 作品を通じて、明日への活力を与えてくれるお仕事シリーズは良いですね。第一弾である「花咲くいろは」は初めに見たときは学生で良いアニメだなあくらいであったのが、社会人になってから改めて見ると違った視点での気づきがあり、アニメに時間を割くのが難しくなってきた中でも、観たいと思わせてくれます。
 さらに、社会人になった目線で言うと、アニメを通じた社会貢献を感じることができます。アニメは日本の文化の一つであり、素晴らしい作品を生み出すことで文化を継承し、娯楽を提供するという目的はあると思います。そこにテーマとして、仕事を取り上げるということは、そこに関係する産業への盛り上げという効果もあります。ただ視聴者を楽しませてくれるだけではない、そういったことも考えながら観て感服しています。

5.さいごに

 今回は映画ということで、1,2クールかけて観るアニメとは違ってある意味構えることなく見ることができるという利点があると思います。(逆に言うともっと描いてほしいのにという部分もあります。これはトレードオフで仕方がない部分・・・)
 アニメの続編やスピンオフでもなく前知識無しでも楽しめるため、お仕事シリーズとは言いますが、そこへの興味のきっかけにも良いのではないでしょうか。
 ダラダラへたくそな文章を書いてしまいましたが、機会があればもう一度映画館に行ってみたいという思いを持ちながら、このあたりで締めたいと思います。ご清覧ありがとうございました。

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