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発想の転換

前回までのあらすじ:人事というのは扱いが難しい。できるなら扱いたくない。未だ難しい仕事だが、学びもあった。

困った社員というのは、俺が困っているだけでなくて、他の社員も対応に困っていた社員。
俺が対応したのは、社員側からの申し出があったからだ。

俺はこのことに満足している。なぜなら、社員自ら動いてくれたから。。

そして、俺はどんな対応をしたかというと、前号に書いたとおり、
自分の考えを曲げなかった、ということと、焦らず時間をかけ待ち続けた、ということだった。

経営者がつらいのは、社員が不足しているとき、困った社員がいても、十分な対応ができない、ということだ。

要するに、社員が強い立場になる。

あるとき、社員不足を逆手にとって、辞職したい、と言ってきた社員がいた。

これ以上社員が減っては困る、という状況だった。

俺は悩んだ。
引き留めるべきか、手放すべきか。。

普通、この状況では引き留めなければならないんだろう。
色々な条件を加えることが必要にもなる。

しかし、その社員にとって、我が社は不満だらけの会社だった。
今まで散々、その社員の不満を耳にしていた。
そして、厳しすぎる対応から、同僚たちからも恐れられていた。
そんな情報は俺の耳にも入ってくる。

不満を持ちながら働くのはつらいだろう、と俺は思った。

さらには、その社員にとって、別の職場に行くことは必要なことだと思った。

俺は、自分の会社に誇りを持っている。
経営者だから当然と言えば当然だが、、
しかし、その社員にとっては不満だらけの会社。

悲しいよな。

俺は、その社員に、同業他社を経験して欲しいと思った。
今のままでは井の中の蛙と同じだから。。

だから、今までありがとう と言って、転職してもらうことにした。
古株社員からは脅されたが 笑
本当にいいんですね って。

COVID-19の影響が出始めた頃だった。

つづく



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