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2人のヒーロー



彼と付き合ってから
もうすぐ5ヶ月くらいが経つ。


3人でよく公園に行くのだけど、
その時に私たちは引き寄せているのかと
思うくらい泣いてる子供によく遭遇する。


高いところから
降りられないで泣いている子、
パパやママとはぐれてしまって
泣いている子、
怪我をして泣いている子、
本当に色々な子供に出会う。


そんな時、私はその子達の元へ
向かおうとするのだけど
彼は私より先にいつも動いている。


気が付いたら女の子の元へいって
高いところから下ろしてあげていた。

そういうことが自然にできる人だ。

私の息子も元々正義感が強く、
学校でも困っている人を積極的に
助けたり、お手伝いを率先して
やっているらしい。


この間も寒い冬の公園で、
池にボールが落ちて困っている
3.4歳くらいの姉妹がいた。


それを見て息子は、
走って靴のまま池に入って行こうとした。

自分の靴が濡れることなんて
どうでもいいみたいだ。



「ちょっと待って!!!」


取ってあげるのはいいけど、
靴は脱いでね。」


靴と靴下を脱がせて、
池に入らせる。


池といっても深くない、
本当に浅いちょっとした池。


息子はボールを姉妹に渡してあげると
誇らしげな顔で戻ってきた。


冷たくなった足をタオルで拭いて、

「かっこよかったよ」

と言ってあげたら、


へへへ。という顔をしていた。


なんだか2人は似ているな~
と微笑ましい気持ちに
なったのを覚えている。


その後もそういう子供たちに
遭遇すると彼か息子のどちらか
近くにいた方が
助けるということが続いた。


自分でできない時は、
私たちを呼びに来る。


『ママ~!Nちゃん!(彼の名前)
泣いてる子がいるから
ちょっときて!!!!
お父さん呼んでくるって言ってきたの!』


私たちは目を見合せた。


機転を利かせて、
Nちゃんのことをとりあえず
お父さんと呼んで
呼んでくるから待っててと言ったそうだ。


その女の子にとったら
Nちゃんが息子のお父さんじゃないこと
なんて分からないから
Nちゃん連れてくるね!
じゃなくてお父さんという
言葉を選んだのだ。


息子、おぬしやるな。
と心の中で思った。

案内されたところにいってみると、
滑り台を滑りたいけど怖くて
降りられなくなっている
3歳くらいの女の子が待っていた。


私たちが見ず知らずの子を
抱っこして滑るのもなぁ……と
思って女の子に、
抱っこする?と
一応聞いてみたけど
自分で滑りたいと言うので、
息子を残して様子を見ていた。


息子はまた頭をフル回転させて、
靴下を脱いでごらんと言って
靴下を脱がせていた。


急な傾斜の滑り台は
裸足ならそんなにスピードがでないと
思ったのだろうか。


裸足になった女の子が
勇気を出して滑ってみると、
滑ることが出来た。



息子、グッジョブ。


女の子もうれしそう。


その様子を見ていた私達も嬉しかった。


数十分すると、
その子のお母さんがやってきて

『なんで裸足なの?!』


と少し怒ったような感じで
その子に向かって言葉を発したので、
息子は慌てて私たちの元へやってきて
オロオロしていたが、

「大丈夫だよ。
滑れるようにしてあげたんだから、
怒られないよ」

というと、
そのお母さんの元へ向かっていって
なにやら自分で説明をしていた。

その子が怒られないように
フォローまでできて
偉いぞ息子、よくやった!!!!


そのあとも、
室内遊園地で高いところから
降りられない小さな子を
Nちゃんに助けを求めて
助けてあげたり、
協力して困っている子を助けるという
ヒーローのようなことをしている。


昨日は私の番だった。


プレイランドがある
マクドナルドに入って
ドアを開けるとすぐに、
わーんと泣いてる
2歳くらいの男の子と遭遇。


どうしたの?ときくと、
パパがいないーーー!!!!!(泣)
と。

一緒に探しに行こうと
抱っこしたはいいけど
見つからないから

「探してくるからKちゃん(息子)と
遊んで待っててね」

と言ったら泣き止んでくれたので、
息子に任せた。


数分したら下の子を連れて
その子のパパがトイレから戻ってきた。

ホッとして、
それまで一緒に遊んでくれた
息子に感謝をした。


泣いてる子に話しかけるのに夢中で
その時息子が私に話しかけた


「どうしたの?」

の一言が私には聞こえなかったらしい。


寝る前に、

『今日マックで泣いてる子と
ママが話してる時に、
どうしたの?って聞いたけど
ママ聞こえてなかったね』


と言われたので、


「えっ、話しかけてくれてた?ごめんね!」

と言うと、


『謝ることなんてないよ~
泣いてる子を
助けてたんだから』



と大人びたことを言う
7歳児なのであった。


このことを彼に話したら、



と返ってきたので、
まさかの私の真似だったことに驚いた(笑)


たしかにさっき、
記事にそのときのことを書いていたのに
すっかり忘れていた。


困った人を率先して助ける
彼の背中をみて
感化されているように思う。

そんな2人が私にとってのヒーローで、
私は大好きなのである。

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