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患者になって医師と接して思ったこと。

基本的に健康なので、
病院に罹ることは滅多になかった。

ただ振り返ると
虚血性腸炎になったこともあるので、
人並なのかなと思っていた。

3月に人生初の眩暈に襲われた。

更年期がいよいよ来た!と思いつつ、
とにかくグルグルと目がまわり、
尋常ではないと判断。

とりあえず、病院に行くことを決意。

患者になって医師と接して思ったことを
書いていきます。

■  どの病院に行けばよいか。

2008年から
医療系人材紹介エージェントとして
医療業界の片隅にいます。

エージェントあるあるだと思いますが、
とりあえず、自分が居住している処の
医療機関は調べてあります( *´艸`)

親や家族がかかる必要があったときに
情報として知っておきたいので。

今回は、眩暈。

更年期かもしれないと思いつつ、
直観で、“脳”と思い、
専門医が揃っている
脳外科専門病院に行くことにしました。

■    脳神経外科病院

仕事では何度もお邪魔している此方の病院。
具合が悪くなり、お邪魔するのは2回目でした。

問診表に記入し、
待合室で待っているとき、
看護師さんが来てくれ、
口頭での問診がありました。

眩暈の他にも、
お腹を下していることを伝え、
待つことに。

暫くすると、医師に呼ばれ、
診察室にGO。

医師から幾つかの質問をされ、それに回答。

次に、目。
医師の指を目で追い、
目の動きを診てもらった結果、

“何かの拍子に耳管の中にある石が動いて眩暈を引き起こしたのではないか。
 体調が治ると同時に、眩暈もおさまってくると思います。“

“ただ、気になる様であれば、MRI撮ってみようか?”

とのこと。

医師の話を聞いてホッとしたのと同時に、
せっかくここまで来たのだからと
MRIを撮ってもらうことにしました。

人生で2回目の
ガンガントンネル・MRIです。

■    患者となる。

MRI撮影後、
1時間くらいして
再度診察室に。

脳の画像を見ながら
説明して頂いていた処、
先生、途中から歯切れが悪い。

何かな~と思っていたら、
国の難病指定の病気と
診断されました(=゚ω゚)ノ

ふえー( 一一)

人間、想像以上のことが起こると
思考が停止するのを、
体験しました(笑)

咄嗟にでてきた医師への最初の質問は、
「先生、スキューバダイビングしているんですが、
 それ大丈夫ですか?
 20年くらいやってきてますが。。。」
でした(笑)

私にとって、スキューバダイビングが
海がどれだけ大切かわかった瞬間でした(笑)

パニックにならないこと、
深度を守って潜れば
問題ないと云われたので、
良かったです(*^^)v

そんなこんなで、
私は患者となりました。

■    医師の説明。

自分が難病指定の病気になるとは
思ってもいなかったので、
ただただ驚いたというのが、
率直な感じです。

逆に、症状がでていない段階で、
診断されたのはラッキーだったなと。

せっかくだからと撮ったMRIで、
こんなことがあるんだね~と先生と話し、
見つけてくれたことに、その場でお礼を伝えました。

晴れて?患者になった私に、
先生は丁寧に、“これから”のこと、
主に行政の手続について、
お話してくれました。

現段階で、症状がでていないが
診断がついているので早めに行政の手続きを進めておいた方がよいこと、
今回みたいな眩暈や、手が痺れる等の症状がでた場合は病院にかかること、
年一回の定期検査で病院に来ること等々

待合室には
患者さんが待っているのに、
とても丁寧な説明をして下さいました。

医師が丁寧な説明をしてくれたことに、
率直に有り難いな~と思い、
何よりも早めに見つけてくれたことに、
感謝しました。

医師の対応のおかげで
国の難病指定の診断がついたのにも関わらず、
私の心は安定していました。

■    患者になって医師と接して思ったこと。

数か月後、行政側から
“国の指定難病の審査が通らない”
との連絡が私のもとに封書で来ました。

私的には
“ああ、そうなんだ
症状もでていないしね”
と思ったくらい(笑)

後日、今回の件を受けて
先生の秘書さんから連絡があり、
先生の外来に伺うことに。

開口一番、
「梅澤さん、ご足労かけて申し訳ない。
 行政側から認定されないと連絡があったので、
 相談したくてね。」と。

国・行政からは、
造影検査の結果を提出してとの
連絡が来ていると。

造影検査は膝で経験済なので、
「脳の場合は?」と聞くと
此方も丁寧に説明して下さいました。

国や行政が欲しがる結果じゃないと、
入院して痛い思いだけして終わる可能性がある。

私がだした結論は、
「症状もでていないのに痛い思いして造影検査して
 指定されないという結果になったら嫌。
 ですので造影検査しないで良いです。」

先生も、納得して下さり、
難病指定の申請は
取り下げることになりました。

患者となり、
主治医となった先生と
接していて思ったのは、
安心感を抱けるのかどうか。

この安心感。

私の場合は、
・医師が丁寧な説明をしてくれること
・患者の考えも聞いてくれること、
・最後は自分がどうしたいのかを聞いてくれること
で生まれてきました。

私は、安心感を抱けたことで、
この先生を信頼してみようと思い、
なおかつ出会えてよかったなと、
思っています。

自分の運にも感謝しています。

物事の捉え方は、人それぞれです。

患者として医師と接して思ったことは、
“患者が安心感を抱けるかどうか”が
患者の心証を良くも悪くもするのだなと
感じています。

目を見て話す。

丁寧な説明をする。

相手の話・考えを聞く。

箇条書きにしてみると、
人間関係を構築していく上で
基本的なことが書かれています。

私は症状がでていない状態ではありますが、
病気の症状がでて不安を抱いている患者さんであれば、
上記のことを医師がしてくれるだけで、
心の重荷はちょっととれるのではないかと想像できます。

■    良い関係性を作っていく。

患者としてだけではなく、
仕事で、医師と接しているので
思う処があります。

患者側も、
医師の置かれている状況を理解し、
質問事項や、確認事項等は、
箇条書きにしておいて、
診察時に医師に伺う様にすれば
有効な時間になるのではないかと。

長い時間待たされたけど、
診察は3分だった。

そんなこともあるかもしれません。

医師の多忙さを知っている身としては、
そんなこというなら、
他の医療機関に行けばよいのではないか?
と思ったりします。

その先生に診て頂きたいなら、
その辺りを理解することも
必要なのではないかと。

良い関係性って、医師と患者、
双方で作っていくものではないかと
今は思っています。

主治医の先生とは
これからもお付き合いしていくことになるので、
失礼のない様にしていこうと思っています。

とりあえず、今度、主治医とお目にかかるのは
2024年3月のMRI検査のときになります。

そのときまで症状がでない様に祈りつつ、
先生に会うことを楽しみにしている自分がいます。

以上


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医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。