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#短歌

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麦秋至

麦秋至

ナウシカがマスクを外し微笑する だいじょうぶ、って言えるだろうか

毎日歌壇 加藤治郎・選
2020/06/01

久しぶりにこれ、というものが詠めて4月11 日に投稿した。

湧いてきた思いを言葉にするのはむずかしい。けれどふと、空から降ってきたような、短歌のリズムにハマることがあって、この時もそうだった。

新しい生活様式、
マスクを、
と言われているけれど
釈然としないのはなぜか。

それで

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立秋の候

立秋の候

残暑お見舞い申し上げます

前ならえするよに君に近づいて背中にそっと好きと書きたい うたの日『前』

先生をおかあさんって呼んだ日はみんな家族になった教室 うたの日『先生』

からからに乾いたこころ抱えたまま向日葵は夏の終わりに笑う うたの日『ヒマワリ』

うたの日 #02

うたの日 #02

この痩せた胸の内にも膨らみがあってお日様あたるたび笑う 2017年02月21日『 胸 』

湯上がりのいちごミルクに砂糖かけ潰して待つよ春と君とを 2017年03月10日『 自由詠 』

その足が治ったらまたその足で歩いてきてね私のとこに 2017年03月22日『 治 』

ただ好きな人だというだけそれだけの好きな人です君という人 2017年03月30日『 人 』

目じるしは北極星ですそこからは

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うたの日 #01

うたの日 #01

わからない目に見えぬもの見えるものスーパーカミオカンデが何か 『スーパー』

もう少し楽に生きられたらいいのパラドックスを夢見たりして 『パラドックス』

同じ月を見てるといいな同じ月を同じ凹みを見てるといいな 『自由詠』

スイッチが壊れてしまったみたいなのあなたの顔が見えるスイッチ 『自由詠』

君が誰かを好きでいてそれが僕じゃなくてもいい 僕は好きです 『男は女性視点で/女は男性視点で』

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