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【デジタル人材がいない中小企業のためのDX入門】を読んで

こんにちは、レイです。

今回は前回紹介した一冊である
『デジタル人材がいない中小企業のためのDX入門』

という本を読んで考えたことや、感じたことを書いていこうと思う。

DXの本質

さて、この本を読んで一番感じたことというのは、DXの本質の在りかについてだ。

正直な話、解説でも簡単触れたが、大企業だろうと中小企業だろうと、DXの在り方を勘違いしている人が多いのだ。

例えば、「電子名刺を使用する」「Excelにした」「電子帳票の作成」といったものだ。
なるほど、確かに紙というアナログ媒体からは離れることに成功しているだろう。

実際、ペーパーレスというのは、業務効率を上げ、シームレスに繋がるために非常に重要だ。
しかし、それはあくまで一つの手段でしかない。
正しくは一つの側面でしかないというべきだろうか?
ここに気が付いている上層部がどれほどいるのだろうか?

DXというからには、必ず電子化する必要性があるのだ。
いわば、スタートラインにようやく立つことが許される段階だ。
しかし、多くの企業ではそこをゴールと勘違いしている。
さらに酷いのは、AIがあれば何でもできるという勘違いだ。

正直、企業で行っているODXと呼ばれるもので、本当に狭義の意味でのAIが必要かといわれると微妙である。深層学習を行ったものを皆AIという認識をしているようなので、狭義の意味という言葉を使用した。

実際には、ただの機械学習で十分なものが多いのに、無駄に高性能で、専門性が足りない必要な深層学習を行い、作成時の環境に最適化された、何かを無駄に導入しては失敗していくのだ。

人工知能(AI)は、もっと広い意味があり今僕が提示した機械学習も、AIの一つである。そのような観点では、製造業でもAIは導入するべきだと思う。
働き手の不足を解消するためには、AIを積極的に導入していくべきだ。

上層部に行くと、不思議なことに
「その投資でどれくらいの利益を得られる?」
という質問がされる。正直な話をすれば、DXしてすぐに利益が出るという勘違いが一番問題だ。DXをして情報を正しく蓄積、分類、分析を行い始めて意味がある。
マーケットを拡大したり、業務の無駄を省いたり、それを繰り返して積み重ねてく行くことで、無駄を徹底的に省くことができるのだ。

完全なFAを達成できれば、大きな工場を管理者数人で、維持管理ができるようになるのと同じだ。うまく仕組化して、バンバン自動化していけば、
事務や総務の人間はバンバン切り捨てることができる。
生産に携わる人間だって、最終的には0になるのだろう?

作られたシステムを維持管理して、それをバージョンアップできるような技術者が数人だけ常駐していればいい環境が理想だ。
そこまでにどれくらいの期間と工数が必要かは、今の環境に依存する。

理想的な未来を考えてみる

工場のすべてが自動化されて、今働いている人間は本格的に不要になる。

その未来に対して今動き出さなければ、自分たちの古臭い考えを変えて投資しなければ、巨大な市場と、見えていない顧客を失うことになる。

モノを売っているからインターネットは関係ないではなく、インターネット上で様々なシステムが構築されており、現代人の多くはネット世界で生きている。
Web3.0がDAOが来れば、それは爆発的に加速するかもしれない。

唐突にアニメの世界を例にするが、SAOのような世界が直近になれば、
すでに現実なんて廃れた市場に変わる可能性もある。
今投資しなければ、その市場をすべて、見捨てる選択と等しいのである。

日本では高齢者が多く、残念ながら、そういった技術が浸透して普及していくには、まだまだ数多くの時間が必要だ。

だがしかし、こうしたDXの入門書でここまでしっかりと核心をついて
事細かに解説している本は非常に少ない。

どのような世界に変革されていくのか、その激流に今の大企業がどれだけ立ち向かうことができるのか。

実は、中小企業も大企業もそのHPが違うだけで実際に崖っぷちであるという現状は変わらないのだと思う。

今この本を手に取り、学び、会社の中で声を上げて変革できなければ、
あなたが学び正しいDXを広めて投資しなければ、きっとこの先も永遠に後手に回り続けるのだろう。

僕は、今この時期にこの本を手に取って、少なくとも自分の意見が間違っていないと思うことができてよかった。

DXと向き合う

DXに対して、若者だろうが中年だろが、すでに高齢者といわれる人材だろうが、関係はないのだ。

誰もが「自分のこと」だと思い、この問題に真摯に取り組むべきである。

どう向き合うか、重要な項目は何だったか。
勘違いしていることは何だったか。

いま一度自分の中で確認して、社会を見る目を養ってほしい。

間違ってはいけないのは、僕はプログラマーになれとは言っていない。

DXと向き合い考えろといったのだ。
そこを履き違えずに、しっかりとした目で世界を見てほしい。

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