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【32冊目】プロフェッショナル経営参謀

ジャンル:コンサル
読了時間:3時間
刺さり度:★★★☆☆


心に残った文TOP3

「いいね、その方向で進めてくれ」という言葉が毎回経営層の口から出るようであれば、失敗へと突き進んでいるサインだ。今すぐ方向転換して、議論を生み出すための行動をとるべきである。

①「何を意思決定するのか(してもらいたいのか)」の論点を設定する
②「そのためには何を明らかにしなければいけないか」のシナリオを描く
③「それに向けて作業すべきことは何か」を考える
自分なりの仮説を持ち、経営層や関連部門の幹部たちにぶつけて意見をもらう。ディスカッションパートナーとスパーリングしながら、自分の仮説を検証する。意思決定者である経営層にその仮説的な課題設定をチラッと頭出しして、相手の反応を見る。こうしてあらゆる手段を使い、何が正しい課題設定なのか検証を試みることが重要だ。

ゴール設定に加えて、評価基準もミーティングごとに必ずセットすべきだ。ミーティングがどんな状態で終わったらマルで、どんな状態ならバツなのか。それを事前に明確にしておくことはとても重要だ。
議論が深まった結果、最初に想定していた仮説が別の仮説に変わった。あるいは、議論する課題のレベルが引き上がった。さらには、今まで隠れていた真の論点が見えてきた。このように、「ミーティングの前と後でどれだけ大きな変化が生まれたか」が重要なのである。つまりミーティングの成果は、デルタの大きさで評価されなくてはいけない。


一言コメント

意思決定者の近くにいる人の役割は、とにかく彼らと話すこと。その中で意図的に「議論」を形づくること。それが仕事だ。

解くべき課題を設定し、論点を見極め、意思決定のプロセスを組み立て、刺激する材料と質問を用意する。そのためのハウツーがかなり具体的に書かれていて面白かった。

やはりBCGの人の本はわかりやすい。。

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