本は一行を探す宝探し


あなたの読書のスピードは速いですか?遅いですか?自分は遅いほうです。私は遅いほうです。見開き一ページに4,5分ほどかかるときもあります。しかし、じっくり読んでいるにも関わらず、読み終わったときには結局何を学んだのかがわからなくなります。さて、一本目の紹介する本は「遅読家のための読書術」です。



始めに

 最近ではよく速読の本が多く出版されています。私もいろいろな速読の本を試しましたがどれも同じことばかりでした。どれだけ早く読める本が出ていたとしても自分がなぜ遅く読んでいるのかという原因がわかっていないのです。そのため、根本的な原因わからない状態でいくら早く読む練習をしても意味がないと感じていました。そこで出会ったのがこの本だったのです。数ある「速読」という速さに重視するのではなく、自分の原因に着目することで今まで読みたくても読めなかったり、時間がなかったりした本を今は少しずつですが減らしていくことができました。

本書の紹介

 そもそも、読書をする意味とは何でしょうか?ただし、ここでは漫画や小説ではなく、知識を身に着ける本を読むことに限定します。
 おそらく、学ぶことが読書をする目的だと思います。
 話は変わりますが、あなたはいつも読書をするときは一文字ずつ読んでいますか?また、一度で内容を覚えようとしますか?私はそのタイプでした。この本ではその文字の取捨選択を行うことで読むスピードを向上させます。また、本の内容は覚えません。
 「え、知識をつけるために本を読むのに覚えないの?」
そう思ったかたも多いと思います。実際、私もそれを読んだときには驚愕でした。

読書の目的

 この本での読書は
『一行を探しながら読むようにすると、そこには冒険しかありません』と書かれています。
 本の中には著者の伝えたいこと、具体例などなどいろいろな内容が文字として数万文字以上で構成されています。その中から自分の知りたい価値のある一つの文を探し出し掘り出す作業が必要になってきます。探し出すためには文字や文の取捨選択が必要です。例えば、あなたが数万本のネジの中から一本だけ違う色のネジを探しだす場合、あなたはほかのネジは目もくれずに探しだそうとするでしょう。それと同じように数万以上の文字の中から大事な文を探し出す場合一文字にかけてられる時間はわずかしかないと感じるでしょう。
 また、掘り出すにはどうしたらよいでしょうか?あなたは最後まで読み終わるころにはかなりの内容が抜けていることでしょう。そのために、この本では
 『気になったところは覚えるな、書き写せ』
つまり、本という世界の中から紙という外部に内容を映し出すことが必要です。そのときにはページや行数も書き出したほうが良いでしょう。書き出すことで、もう一度内容が気になったり、読み返したくなったりしても数万文字を再び冒険する必要がなくなり、自分のお気に入りが凝縮された価値ある紙を読み返せば本の内容を復習することができます。

書き出すメリット

 あなたは文を書き出さずに「線を引く」という行為で覚えようとした経験はありますか?線を引く目的として
①覚えるため
②もう一度見返すためが
これらの理由が挙げられますがまず①覚えるためですが線を引いた事実に安心感を覚えてしまいませんか。また、②もう一度見返すためですがせっかく一度冒険したところに目印を置いたとしても再びその迷宮に足を踏み入れることはしたいですか。そのため、書き出すことの効果としてまず、「書き出すのは面倒」です。面倒だからこそ、なんとなく必要ではなく、「本当に」自分の必要なことや覚えたいことだけをメモするようになります。それにより自分の凝縮された紙やノートができあがります。

まとめ

 本は一行を探し出す宝探しです。一冊を覚えようとはしません。書き出すことに集中してください。書き出すことは面倒ですが、面倒くさいと思う以上に書き出す必要のあることはあなたにとって重要なものです。

最後に

 私がこのブログを始めた理由もこの一冊からでした。わたしは、本を一度読んだだけでは覚えられませんでした。理由はじっくり読んで遅いからです。それを改善させたのがこの本です。そして、この書き出した内容をあなたに知ってもらうためにブログを始めようと思いました。(少し、文章力を上げたいという気持ちもあります)
 あなたもこの本を一度読んでみませんか?読みたかった本が時間がなくて読めなかった本が読めるようになるかもしれません
 最後までお読みいただきありがとうございます。
参考:遅読家のための読書術 著者 印南敦史 
              出版 ダイヤモンド社

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