世界倒産図鑑2

【書籍紹介】世界倒産図鑑-波乱万丈 25社でわかる失敗の理由-

こんにちは!
「本巡り会い」です。

本日は、こちらの本を紹介します。
【世界倒産図鑑-波乱万丈 25社でわかる失敗の理由-(著:荒木博行)】

■本との出会い
今年の春頃から聴いている音声メディア「voicy」。
チャンネル【荒木博行のbook cafe】は特に好きで、毎朝聴いています。
主に著者との対談や本の紹介を放送(なんと、毎日!!先日1周年365回目を迎えていました。)しているので、本好きな方には超オススメ!!

パーソナリティは、書籍要約サービスを提供するフライヤーにてCOOを務める荒木博行(通称:荒木マスター)さんの最新著書です。

■なぜ読もうと思ったか
voicyにて、本が出来上がるまでの苦労話などをリアルアイムで聴かせて頂いていたので、発売が待ち遠しかったです。
荒木マスターの放送は、著者との対談を通じて、色んな角度から本の内容を語られており、そこから得られる気付き・学びの量がとにかくすごい。
今回紹介する書籍も、「倒産」という自分は触れたことのない世界ですが、学びを深められると思い、読みました。

■内容
25社の倒産した事例を自分事として捉え、学びを深めることが本書の趣旨です。「当事者目線」にこだわって書かれており、倒産するまでの経緯を振り返りながら、
『なぜ間違えたのか?』
『その事実からどんなメッセージを受け取り、何を学ぶのか?』
著者の荒木さんの視点も交えて書かれています。

いくつかの要素が重なって「倒産」まで至っていますが、そのパターンを5つに分類して説明されています。

■感想
右肩上がりに伸びていくところから一気に駆け落ちるところまで、自分がその場にいるような感覚で読み進められる感覚が好きでした。
僕は経営の世界は疎いですが、起きた事実がギュッと凝縮されていて、すごく読みやすかったです。
特に見どころは、「私たちへのメッセージ」の部分。経営者の視点では勿論のこと、一人のビジネスパーソンとして何を学び取ることができるか?誰もが自分事となれる内容が書かれています。
こういう歴史の話が得意でなくて、なかなか頭に入ってこないな(僕は学生時代から社会科系科目が苦手で、そうでした。。)って方でも、この部分を読むだけでも学ぶべきところがあると、個人的には思います!

色んな事例があり、共通して一度は何かしらの形で栄光を築いておりますが、次の一手を打つ際に目測誤るケースが多いです。特に「意思決定」をする際にどういう要素に気を配る必要があるか、自分の状況に置き換えて学ぶべき点が沢山ありました。

その中で特に自分に刺さったメッセージ。
『何か果敢な勝負をしようと思う時、私たちの視点は「外へ」「未来へ」向いていきます。もちろんそれは大事なこと。しかし、その時に組織内部との意思疎通は十分にできているでしょうか?(中略)「外へ」「未来へ」視点が向いているリーダーは、ややもするとこの心理状態が見抜けず、「現場は大丈夫」という過信を持つことになってしまいます。』

この心理とは、現場が「上の人を怒らせないように」との気持ちで自分を少しでも良く見せようという心理のことですが、
確かにイケイケなリーダーをみて、マイナス要素になるようなことを本音では言いづらいですよね。。
僕自身はどんどん前に進みたくなるタイプで、物事をポジティブに捉えようという気持ちが強い方だと思いますが、一度冷静に立ち止まって、周囲は不安に思っていないか?現場で見落としていることがないか?ちゃんと確認することの必然性を感じました。

こういった人間の心理についても書かれていることも、本書の面白さだと思います。

■最後に
僕は現在31歳ですが、20代はとにかく経験!やれることは全部やろう!攻めの姿勢で!!という思いが強かったように感じます。
30代になった今でも、経験は大事で新しいことには果敢に挑戦したいですが、少し冷静に自分を俯瞰してみることも、大事だと思い始めた今日この頃です。
そう思えるのも、本を通じて新たな世界観に触れて、色んな角度で物事を考える癖がついてきたことが大きいと思います。

冒頭でもご紹介しましたが、voicyチャンネル【荒木博行のbook cafe】は、自分の視座を広げるのに、うってつけの音声メディアだと思います。
興味のある方はぜひ聴いてみてください♪

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