見出し画像

『サピエンス全史』をオーディオブックで読了して思ったこと。

『サピエンス全史』を先日オーディオブックで前後巻通しで聞き終わりました。

2冊あわせて約23時間。丸々一日聞きっぱなしというボリュームですね。

ほとんどが行きの通勤時間です。帰りは酔っ払っているので聞いておりません。そもそもオーディオブックにたどり着けないので。なので1週間のうち、週5日、1日あたり30分位です。間その他すきま時間などにもちょこちょこ聞いていました。なかなか達成感があります。

実際は1.25倍速で聞いていたので収録時間よりは少ないです。私の理解力と認識力ではこのような学術的な内容の書籍に関してはこのぐらいのスピードが限界でした。知らない言葉につまずくとそのまま持っていかれちゃうんですよね。その辺が気にならない自己啓発書や読み物系ですと1.5倍でもいけることがありますが。

内容以外の読後感については、その昔楠木建さんの『ストーリーとしての競争戦略』を電子書籍で読んだ時も妙な達成感がありましたがそれに近いものがあります。読んでも読んでも終わらなくて不安だったなあ。。まあ結局新しいもの好きということではないかなと思います。読み終わったという感慨だけの話ですが。

正直サピエンス全史をどうしても読みたかったかったといわれるとそうでもなくて。本当に読みたかったら本で読んでいますよね。まあ本棚にあるとかっこいいけど持ち歩いて読むのは億劫の重さです。随分売れた本ですけど、どれぐらいの人が読了したんだろ。まぁそういう意味では色々映えする書籍だったのかなと思います。時間が長いのはコスパがいいのか悪いのか、その辺はまた追ってとなりますが。

ある程度学術的な内容の、ボリュームのある本をオーディオブックで読んだことがどうだったかなという事について振り返ってみたいと思います。まず理解度に関してですけれどもこれは正直低いと思います。

紙の本をしかるべく時間を作ってそれなりの目的感と集中力で読んだらもっと吸収できたかと思います。漢字を読んでの理解はやっぱり深い。また、読みかけのところから続ける時にも多少振り返ったり戻ったり、これは紙ならではの良さですね。この言葉なんだっけ、出てきてたっけ?で検索できるのは電子版ならではの便利な機能ですがオーディオブックは苦手な部分です。

耳から読まれた言葉を拾うよりも、目で少し広めの文脈を追う方が入ってくるのは間違いないかと。まあこれはサピエンスだからどうかということではないですけどね。というわけで内容の理解については耳からは薄くなります。そもそも通勤中に聞いているので電車が混んでいたり同じカバンの人がいたりしたらそっちに気を持ってかれますしね。

なので、頭に入るということでは不利な媒体だと思います。
ただですね、はっきり言えるのはおそらく私は紙の本だったら上下巻読みきる事は100%できなかったと言うことです。気が散りながら流しっぱで薄くだとしても習慣にすることで読了できたものです。リファレンス型の大型本は向いていないかもしれませんが、流れを大づかみに知りたいような本はオーディオはアリだと思いますね。

薄く長く聞くというやり方がある一方で要約もあるのですがね。これもオーソリティかAIの2択になっていくような気がします。こっちは信頼感かなあ。

全て私見ですが「やってみた」レポートとして。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?