見出し画像

日本プロ野球界の「奇妙な風習」

驚きました。

「金本知憲監督&新井貴浩コーチ」ならあり得ると考えていました。己にも他人にも厳しいリーダーと温和な中間管理職。なおかつ野球観が近い。阪神の「岡田新監督&平田ヘッドコーチ」と同様、理想的な組み合わせじゃないかと。

しかしコーチ経験のない新井さんがいきなり監督とは。「ヘッドコーチを貫禄があって怖い人にすればいい」という話でもない。結果が出ないと真っ先に批判されるのは監督なのです。

新井さんが罵声を浴びる姿は正直見たくない。もちろんカープが生まれ変わり、数年前みたいな常勝軍団に戻る可能性は大いにあります。それにしたって負けが込むシチュエーションは起こり得るでしょうし。

彼は2008~2014年まで阪神タイガースに在籍しています。2011年には打点王を獲得しました。しかしダメ押しタイムリーが多く(金本さんは「とどめの新井さん」と呼んでいた)、むしろここぞのチャンスでは併殺打を打ち、甲子園の客席から野次られていた印象の方が強いのです。

人柄が優しいゆえ、ファンとしてもつい叩いてしまうのでしょうか。かくいう私も仕事中の雑談で「満塁で新井だから嫌な予感がしたんだよ」みたいにネタにしていました(ごめんなさい)。阪神ファンと広島ファンではまた気質が異なると思いますが、どうか温かく見守ってあげてほしいです。

そして日本プロ野球界の「元・人気選手がいきなり監督就任」の風習はやはり奇妙に映ります。そもそも「自分ができる」ことと「他人をできるようにさせる」ことは全然違いますよね? 部活やバイト先、職場で少なからず後進を育てる経験をした人なら誰でも痛感しているはず。「名選手必ずしも名監督にあらず」なんて格言もあります。

プロスポーツは人気商売ゆえ、仕方ない部分もあるでしょう。でもできたら選手と同様、指導者も段階を踏んで大事に育ててほしいです。新井さん、頑張ってください!!

この記事が参加している募集

習慣にしていること

最近の学び

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!