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イチ阪神ファンの書店員が「控え捕手の配球」に思うこと

阪神ファンです。

しかし子どもの頃はヤクルトを応援していました。

1998年、前年に日本一を達成した同チームは開幕カードでまさかの3連敗。以後も波に乗れず4位に終わりました。

原因のひとつは、開幕戦で絶対的な中心である古田捕手が負傷したこと。彼は94年にも指を骨折してチームを離れましたが、そのシーズンも4位でした。

キャッチャーはチームの要だから固定すべき、といわれます。しかしこういう事態が起きた場合、控えが育っていないと大変なことになるのもたしかです。実戦で経験を積まないと伸びない。一方で要は外せない。

かつて野村さんが息子のカツノリ捕手を一軍に呼び、ナンバーツーの野口捕手を二軍に置いたことが物議を醸しました。身内びいきだと。ノムさんは著書に「試合に出て毎日マスクを被らないと勘が鈍る」「経験の浅いカツノリにはベンチで先輩のプレーを見させ、野口は古田に何かあったら即一軍へ上げる」みたいなことを記していました。

主張の是非はともかく、捕手はサッカーのGKと同じくレギュラーと控えの兼ね合いが他のポジションよりも難しそうと学んだ次第です。

さて阪神。梅野捕手が怪我をし、坂本捕手が孤軍奮闘する状況が続いています。もし彼に何かあったら、と考えたら控えの育成は急務です。

シーズンに入れば結果が大事。でも勝敗を気にしなくていいOP戦ならいろいろ試せる。8年目の長坂捕手がおこなった配球は、あるいはそこまで見据えてのものだったのでしょう。力のある選手なので。しかしまだ監督の信用を勝ち取る段階。結果優先のリードの方が良かったかもしれない。素人考えですが。

書店員にも似たような事例はあります。経験豊富な人が入っていきなりフェアをやりたがるとか。でもまずはレジや荷開けなど基本業務をきっちりこなして信頼を得ないと。個性云々はその後です。

長坂捕手、期待しています。

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