見出し画像

パジャマで行ける本屋さんが四国にあったっていう話

ホテルの風呂上がりに行く売店感覚で、本屋に行ける宿。

夜、子供を寝かしつけた後、本屋に忍び込める宿。

子供をブランコに任せ、親は本屋でじっくり本を選べる宿。

朝、起きてすぐに、本屋でコーヒーが飲める宿。

おい!世の本(屋)好きの皆々様方!そんな楽園が四国にあるぞ!渡れ!瀬戸大橋!明石海峡大橋!!しまなみ海道!!!

徳島県は美馬市脇町にある泊まれる本屋さん、まるとしかく。こちらに家族4人でお邪魔してきた。四国の本にまつわる場所を、家族4人で巡る旅だ。

到着して、この佇まいを見て、わくわくした。上の写真の右手の建物が宿泊の棟で、奥の建物が本屋になっている。この2つの建物の玄関と玄関の距離、大股5歩ぐらいだったと思う。なんてことでしょう!まさに「泊まれる本屋」!

お部屋には、店主さんセレクトの本が置いてあった。事前に好み等をお伝えした気がする。こういうの、自分では手に取らない本と出会えるきっかけになるので、嬉しい。

そして肝心の本屋さん。これがまた明るい雰囲気で、店主さんセレクトの素敵な本がずらりと並ぶ、素敵な空間になっている。

ちなみに写真は撮っていないがネコチャンもいらっしゃる。カクカクブックスさんで味をしめたうちの子供達は、大興奮。「ネコチャン!!」

奥には椅子とテーブルがあり、本棚を眺めながらコーヒーを頂いた。宿泊したので、コーヒーチケット付き。本屋を愛する我々夫婦には、朝起きて、大股5歩先の本屋でコーヒーが飲めるという環境は、あまりに最高だった。

まぁ百歩譲って朝に本屋でコーヒーが飲めるってのはどこかの本屋でもできるっちゃあできるでしょう。でもね、「風呂上がりに売店感覚でパジャマで本屋に行く」、これは、あの、日本中に名を轟かせているような本屋でもできないわけ。

温泉のあるホテルなんかに泊まったときにね、私、好きですよ。小銭をじゃらじゃらさせながら、一階ロビーの売店で、アイスとかビールとか、半乾きの髪の毛のまま、確かじゃない意識のまま買い物をする、だらしがないけど生きていることを実感できる、豊かなあの時間。

これを本屋で味わえるという特別感。これはすごい。この興奮、伝わるかな?伝わらないかな?これはもう行ってみるしか無いと思うので、本(屋)好きな皆さん、ぜひ訪れて体験してみてほしい。飛ぶぞ!

そして子連れの皆さんの悩みは、本屋に行っても落ち着いて本を見ることができない、というところにあるんじゃないでしょうか。

安心してください、本屋の目の前の庭にブランコ、ハンモック。子どもも大人もずっとたのしい。ず~っとたのしい。

お部屋から見る朝の景色

周りの環境も良かった。一面、山。大自然の中。

朝子どもたちと裏の神社まで散歩した際、住民の方が話しかけてくれたり。

ちょっと車で足を伸ばせば、うだつの上がる昔ながらの町並みがあったり、

徳島名産の阿波尾鶏や徳島ラーメンが食べられるお店もあったりと。大人も子どもも退屈するようなことは全く無い。

そして驚くべきは値段!私たち、家族4人でお邪魔して、お値段一万円とちょろっとしかお支払いしていない。我々は倍払ってもよかったと思っている。

ぜひ下のホームページから、空室検索して、値段を見て欲しい。そしてもうわけがわからないうちに予約ボタンを押してしまえばいいと思うの。あとは身体を四国に運べばいいだけ。さあ、どうぞ!

もっと買った気がする。あとで差し替える。

今回出会った本はこちら。店主さんともたくさんお話させていただき、本屋を始めるにあたっての相談をさせていただいたり、四国のおすすめを聞いたりすることができ、本当に楽しかった。ありがとうございました。

本屋だけではなかなか商売が成り立たないという時代になってから、本屋✕◯◯という形は、よく見る姿である。本屋✕カフェ、本屋✕出版社、本屋✕雑貨屋、などなど。「泊まれる本屋 まるとしかく」での宿泊は、本屋✕◯◯という形の、我々にとっての究極の形を見つける体験となった。

また絶対行く!


<2024.4.13追記>
なんと!
このnoteがたくさん読まれたおかげで、これを読んだどこかのどなたかが、実際にまるとしかくさんに宿泊予約をしてくださったとのこと!
というわけで続きをこちらに書きました↓↓↓


BUTAKOYABOOKS四国本屋巡り②はこちら↓↓

BUTAKOYABOOKS四国本屋巡り③はこちら↓↓

本屋を作ろうと企んでおります。もしよければ、XやInstagramのフォローもお願いします!
X→ @books_butakoya
Instagram→ @books_butakoya

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?