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【ブックマーケット出店への道⑤】ついに本番当日。出店レポート1/2

先日の日曜日、とよたブックマーケットにて、生まれて初めて人様に本を売るという体験をすることができた。めいっぱい楽しんだ結果、疲れ果て、あれからもう二日も経ってしまった。今も余韻に浸っている。

人生で初めて売った本はジェーン・スー
『おつかれ、今日の私。』

ごちゃごちゃ感想を書こうと思ったが、この一言に尽きる。
いぃ~や、楽しかった!!

楽しかったのだ。我々夫婦共にとにかく楽しんでいた!年を取れば取るほど感動することは減るもので、旅行に行っても美味しいものを食べても何をしても「楽しいっちゃ楽しいけれど、まぁこんなもんよね~」という、何をしても想定の範囲内で終わる不感症人間になってしまっていた我々が、5時間ず~っとウキウキしていたのだ。

浮かれていた。浮かれていたのだ。本を並べ、棚を飾り、お客さんを待つ。これはまるで本屋じゃないか。我々が憧れていた、本屋そのものではないか。この5時間、我々は憧れの「本屋さん」になっていたのだ!

本屋じゃないか

とにかく待つ。本の前でお客さんを静かに待つ5時間。なんて幸せな時間だったのだろうと思う。終わりの16時を迎えたときは、とても寂しかった。もっとこの時間が続けばいいのにと思っていた。午前0時を迎える頃には魔法がとけて、我々はジャージ姿の教員へと戻ってしまうのだから。

こちら側からの景色

こちら側から見る景色。これに憧れていたのだ。ここから見ていないフリをして、お客さんの目の動きを見ていたが、これがまた面白かった。プロにとっては当たり前のことなのかもしれないし、何かで読んだ気もするけれど、やはりお客さんは大概、最初に面陳列・平積みの本を目にしている。試しに棚から面陳列に置き場所を変えてみると、すぐに売れていった本もあった。何をどこにディスプレイするのかというのは、重要なんだろうなということを身をもって体験することができた。

本屋の仕事の中心は「待つ」こと…なのだろうか。少なくとも今回の我々は、試行錯誤をしながらも、とりあえず5時間待っていただけだった。失礼な言い方かもしれないが、この感覚は、まるで、魚釣り。途中、サビキ釣りのことを考えていたぐらいだ。プロの皆さんはこの5時間どうしていたんだろう。どんな仕掛けを自身のブースに、立ち居振る舞いに仕掛けていたんだろう。きっと「待つ」以外の何かがあるんだろうなぁ。

我が子の仕事①

祖父母に我が子たちを預けそびれ、やむなく子連れでの参加となった今回。結果的に、子どもを連れてきて大正解だった。二年生の娘は立派な戦力となり、大活躍してくれた。訳あって家に大量にあるおまけのおもちゃをお子さんに配ったり、気まぐれにお客さんに自作のしおりを配ったりと、壮大なお店やさんごっこに目を輝かせていた。途中、お釣り管理やスリップ管理まで始めていたので、もしかしたら将来の夢が「本屋さんになりた~い」に変わったかもしれない。どうだろうか。

我が子の仕事②

と、まずは、自分たちのことばかり書いてみた。
続きは、出店レポート2/2へ…。


目の前が本部でした

一日中、とても寒い気温の中、主催のEAST ENDERSさんをはじめ、スタッフの皆さんも大変だったと思います。おかげさまで楽しむことができました。次回もぜひ参加させていただきたいと思う素敵な時間となりました。ありがとうございました。


前回までのお話はこちら👇

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