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銀行さんができること

今日久しぶりに銀行の窓口に行ってきた。細々と始めたコミュニティー活動にこのほど助成金交付のラッキーが巡ってきたから、どうしても銀行口座の開設が避けられなくなったからだ。正直テレフォン・バンキングとかネット送金とかに慣れまくっている私は、対面式のやり取りの面倒くささと緊張とでげんなりすると同時に、もともと外資系投資銀行で働いたことがあるものだから色々と考え込んでしまったのだ、ふと。

まずこの銀行(厳密には信用金庫)は地域限定で、サービス提供のターゲットを住所で絞ってるんだってさ。面白い。。場所には関係なくグローバルに業務展開していた前職の感覚からすると、息が聴こえる範囲のみで商売する潔さがなんとも新鮮だ。営業マンはチャリンコで「最近どう?」って挨拶しに来たり、サランラップ持ってきたり、するんだろうか?昭和だ。。そして任意団体ということで、キャッシュカードが持てないらしい。だからお金を下すためにいちいち銀行に足を運び、紙にハンコを押さなければならないのだ。そうやって顔を突き合わせることで、窓口業務の職員さんは色々な情報が読み取れるのかもしれない。アナログな神秘の世界。。確かに、電子商取引の前の時代からトレーダーやってる人は、昔の方が良かったと。なぜなら売買を取り持つディーラーの声の感じで、見えない相場が読めたというのだ。今はIT技術のおかげですべてが「見えすぎ」てしまって、競える部分が少ないのだと。

現にこの銀行は、取引窓口と同じ数だけ相談窓口もあり、そこではちゃんと相談に乗ってもらえた。はじめは「任意団体での口座開設は、、、。」と濁されたに、ちゃんと経緯を説明したら最後は良いよと言ってもらえた。自分の人となりをちゃんと判断してもらえた嬉しさと、ビジネスってこういうこと、お互いをわかり合うことから始まるんだよねって、改めてこの地域への愛が銀行さんの態度を通じて芽生えた。銀が行く。。回り物を先回りさせて、個々のやりたいことを実現しやすくするお手伝いをする、実はそれこそが銀行の役目なんだと、これまでの自分の仕事についてちゃんと腑に落ちた暑い夏の1日でした。

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