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「話すチカラをつくる本 」

おそらく春休みだからでしょう。本日も学生さんに古本屋をご利用いただけました。小説や学術書に興味をもってくれる若者は、どの子も賢そうです。なんかこう・・・応援したくなりますよね。

そして今日は店主が忙しかったこともあり、すぐに読み終わりそうな「話すチカラをつくる本 」を読みました。著者は山田ズーニーさん。以前、読んだ「伝わる・揺さぶる! 文章を書く」という本が面白かったので、他の本も読んでみようと思った次第です。

内容としては、「話すチカラをつくる本 」と重複している部分があったものの、非常にわかりやすくまとまっている良書でした。人に伝えることが苦手だと感じている人が話す力が上がる方法が7つ紹介されており、どれも実践で使えそう。読めば「なるほど!」と思う内容であることは間違いありません。

まず最初に紹介されるのは【①自分メディア力】です。これは他人から見たときの、自分の信頼性や影響力だそうです。もし、信頼されていないのならば、だれも意見を聞いてくれないのは当たり前。「自分メディア力」が低い場合は、話し相手や聴衆に、挨拶や自己紹介を工夫したり、信頼や共感を得てから話をしなければいけないそうです。

次に伝わる要件は【②意見+③論拠】です。「意見」とは、あなたが一番伝えたいことです。でも、「意見」をそのまま聞いてくれる人は、普通はいないはず。そこで「論拠」が必要です。相手を納得させる「論拠」があれば、相手との間に橋がかかり、「意見」を聞いてもらえます。

これは店主の個人的な見解ですが、話すことが苦手な人は「意見」があやふやになっている人が多いと思います。相手にどうしてほしいのか、「意見」をしっかりと考えてから話をスタートさせるのがいいかもしれません。

次は【④目指す結果】です。キレイな話をしても意味はなく、結果を出せるように話すことが大切なのだと著者は主張します。目指すポイントは相手の心が動くこと。人の心が動くと、状況が動いていくと本書には書いてあります。

伝わる要件5番目は【⑤論点】です。「論点」と「意見」は、問いと答えの関係です。注意点としては、イイかダメかの問いにはイイかダメかの答えしかなく、マイナス思考の論点からは後ろ向きの答えしか出てこない。「私に何ができるのか?」と考えれば、前向きな意見が出てくるはずだというのです。

私たちは意識していなくても「問い」と「論点」を持っており、その問いに対して自分が出した答え「意見」があるという。そして伝えるときは、「意見」の「論拠(根拠)」を筋道立てて相手に話せばいいと書いてあります。

だから、「論点」→「論拠」→「意見」を筋道立てて話せば、相手に伝わりやすい話ができると言うわけです。

次は【⑥相手にとっての意味】となります。自分が伝えたいことは、相手側からしたらどんな意味があるかと考える。自分が素晴らしいと思ったことであったとしても、相手が嫌な気分になると知っていたら、伝えない方がいいかもしれません。

最後の7個目は【⑦根本思想】。言葉を作るときに、心の根っこにある想いを確認しようという話です。尊敬してもらいたいのか。自分のエゴを押し付けたいのか。それとも感謝なのか。自分にウソのない言葉を使いましょうと著者は書いています。心の中に潜めた想いは、思っている以上に大切なのかもしれません。

というわけで、この本の重要なポイント7つをまとめました。今日のブログはよくまとまって書けていると思うので、自分自身でもこのブログを読み返し、利用したいと思います。そして、このブログが【①自分メディア力】として有益に作用するように、しっかりと書かねばと少々反省をしております。




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