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働き方|読書

今日紹介する本は稲盛和夫さんの「働き方」という本です。
社会人になってしばらくしたころ 上司から勧められて読んだ本です。

概要

著者は稲盛和夫さん。
稲盛和夫さんと言えば、京セラ、KDDIを創業、JALの経営再建を行うなど、
日本の企業経営の第一人者です。その稲盛さんがこれまでの労働者、経営者としての濃密な経験から得た哲学。
「なぜ働くのか」「いかに働くのか」働くことの根本的な価値について記したのが本書、「働き方」です。

ポイントを3つにまとめました。

なぜ働くのか「心を高めるために働く」
いかに働くのか「仕事を好きになるように働く」
「人生・仕事の結果」=「考え方×熱意×能力」

なぜ働くのか

まずは現在の労働を嫌い厭うような傾向への問題提起から始まります。しかし稲盛さんは一生懸命働くことで幸福な人生を送ることができる、と説いています。
誰もが一度は疑問に思ったことのある、なぜ働くのか。
その問いに対して、本書ではその答えを「心を高める」ためだ、としています。一生懸命働くことが人格をつくり、いい仕事を生み、またいい仕事が人をつくる、ということを宮大工のエピソードなどを交えて語られます。
なぜ働くのか。それは『ど真剣に働く』ことが人生を好転させ、人格を高めてくれるから。
愚直にまじめに地道に誠実に働くことの大切さが説かれています。

いかに働くのか

そうはいっても、努力することは簡単ではない。
ひたむきに働き続けるためには、心の持ち方を変えることが大事だ、と
説いています。
それが、「仕事を好きになるように働く」ということです。
もっというと、仕事に恋をすることだ、と主張されています。
充実した人生を送るには好きな仕事をするか、仕事を好きになるかのどちらかしかない。
でも好きなことを仕事にできる人はほとんどいない。ほとんどの人は好きでもない仕事からスタートすることになるはずだ、と。
だからこそ、本書では言います。
「与えられた仕事を好きになることから始めよ」と。
好きになればどんな努力もできる、仕事に打ち込めるようになる。
そしておのずと力がついてくる。力がつけば成果を生み、成果が出れば、評価される。
評価されれば、さらに仕事が好きになる。こうして好循環が始まる。
好循環によって、エネルギーが湧き出てくる「自燃性」の人となる必要がある、としています。

これらは前半に書かれていることですが、この前半の心持ちこそ後半で展開される
働き方「高い目標設定」や「継続力」「完璧主義」「創意工夫」につながってきます。


「人生・仕事の結果」=「考え方×熱意×能力」

稲盛さんは成功の方程式をこのように表しています。
「人生・仕事の結果」=「考え方×熱意×能力」
このうち最も大切なのは「考え方」だとしています。
なぜなら「熱意」も「能力」も0点から100点までしかないが、「考え方」にはマイナス100点があるからです。
どんなに高い能力も、圧倒的な熱意もマイナス一点の否定的な考え方があるだけで全てがマイナスというたいへん悪い結果を招いてしまうからです。
正しい考え方を持ち、強い熱意で持てる能力を最大限生かして仕事にあたってほしい、と最後に締めくくっています。

感想

稲盛和夫さんの「働き方」を3つのポイントにまとめて紹介しました。
意外にも本書は分量は少ないです。
また難しい言葉も少なく、優しく諭すように記されているためダイレクトに心に入ってきます。
気軽に読み進めることができるでしょう。
なので、これから社会人になる人、社会に出て仕事に倦んでいる人、働くことそのものに悩んでいる人にはお勧めの一冊です。自身の指針となりえるでしょう。

以上です。

YouTubeでも紹介しています。



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