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起業1年目の教科書|読書

久しぶりの書評投稿になります。
読んだのは『1年目から無理なく年収1000万稼ぐ 起業1年目の教科書』です。

資格取得を目指していた際に、起業とまではいかなくとも例えば副業などで収入を得たいなあ、と考えており、合格した暁には読みたいと思っていた本でした。

「教科書」とのタイトルですが、開業手続きの事務的に必要なことや、確定申告の方法などが載っているわけではありません。
その前の準備について、書かれているのが本書でした。
つまり、起業1年目を迎えるために必要な準備について、述べられている本です。

そうした開業準備や手続きについては以下の書籍がお勧めです。

1年目から無理なく年収1000万稼ぐ 起業1年目の教科書』の著者は今井孝さん。ご自身の起業経験をもとに書かれており、難しい表現もなく文章としてとても読みやすくなっています。
起業してからの「あるある」な失敗談や、起業前に不安に感じていることを簡潔にまとめ、それらへの対策がしっかりと書かれています。

本書全体を通して感じたのは「起業1年目」を迎えるまでの準備と心構えの大切さ。

1年目を迎えるまでにどれだけ周到な準備(人脈作りや知見の積み重ね、お金の感覚を身に着けること)が大事なのだと語られます。

本書をこれから読む方は、起業1年目に何をするかが書かれているのではなく、いざ起業1年目を迎えた際に困らないための本だと考えておくのが良いと思います。

章構成は、以下の通りです。

第1章:企業を思いついたら
序章ですが、思いついたもののどうすれば?のような部分です。心構えも説いています。

第2章:起業までの準備
時間の確保やお金について、現在勤めている会社での働き方について書かれています。

第3章:ビジネスプランを立てるには
良い目標の立て方やおおまかなお金の流れの見方についてです。

第4章:商品をつくるには
お金をかけずに試作品を作ってみることや、オリジナルにこだわらず他人を巻き込んでいくことがかかれいています。試行回数の重要性も述べています。

第5章:価格を設定するには
価格決定は誰もが悩むところですが、設定方法や価格を上げていく方法などが書かれています。

第6章:マーケティングセールスを行うには
最初の1件の大事さやITではなく対面重視など、マーケティングの中でも起業1年目に沿った内容になっています。

第7章:成功する起業家の時間術
時間管理や健康管理についてでです。少しずつ時間を縮めていくなどの工夫が書かれています。

第8章:チャンスを最大限に活かす
チャンスの考え方についてです。必ず元を取ると決めること、といった心構えも書かれいます。

第9章:起業家のチームづくり
1人ではなく、チームで仕事をすること、人に任せることの大切さが書かれています。

いかがでしょうか。
大手企業も雇用契約から業務委託にという形へと働く形を変容させている昨今、サラリーマンの副業・複業はますます拡がっていくのではないでしょうか。
それほど分量が厚いわけでもなく、サクサクと読める本です。
今後の働き方について危機感を抱いていたり、新たな可能性を模索しているすべてのビジネスパーソンの方にお勧めの1冊です。

以上です。

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