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読了記録#2 くもをさがす

 こんにちは、本屋のたまごです🥚

 先週の雪から一変して、暖かい日が続き、春の訪れを感じて嬉しい日々です。私たちの鳥取移住も近づいてきています。
*Yは寒暖差にやられたのかダウンしてます😭
 
 最近では、東京でやり残しが無いようにと、行ったことが無かったジブリ美術館のチケットを駆け込みで購入しました(笑)
「君たちはどう生きるか」を観て、予習もバッチリです👌

 さて、今回は、読了記録#2として、西加奈子さんの『くもをさがす』(河出書房新社)をご紹介します。

表紙(模写)

Summary

 コロナ禍にカナダで乳がんになった筆者の闘病生活記。 
 本書では、友人と家族の支援や言葉と共に、筆者が自身の病・身体・精神に向き合う姿が描かれている。
 作中には、数十の文学作品や歌詞の引用がされており、文章や「書く」という行為に支えられてきた筆者の生きざまを垣間見ることができる。

Review

 がんを宣告され、抗がん剤治療や、手術の最中にも、真摯に自身の身体の変化に向き合う筆者の強さに圧倒された。

 筆者は、身体を蝕んでいくがんを、悪者ではなく、たまたま筆者の身体で生まれ懸命に生きようとしている存在として捉えている。

 また、病院のスタッフや友人との英会話を関西弁で描くことで、筆者と登場人物の距離感をより身近に感ることができる仕掛けも面白い。

 人との会話や、関わりといった繋がりの力を強く感じられる一冊。


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