見出し画像

「5W1H思考」

皆さんはこんな経験がありませんか?
「仕事のやり方・進め方を考えて」
「この課題の解決策を考えて」
「なにかアイデアを考えて」

……..。このような指示を受けたものの
なにからどう考えたらいいのか全然わからない!!

思考の助けになるはずの〝フレームワーク〟
これも種類が多すぎてよくわからないし使いこなす
自信などない。そんなとき強い味方になってくれるのが
皆さん、ご存知「5W1H」なんです。

複雑な〝フレームワーク〟が使えなかったひと必見。
「5W1H思考」の活用方法を解説していきます。

「5W1H(2H)」とは?
・When→いつ
・Where→どこで
・Who→誰が
・What→なにを
・Why→なぜ
・How→どのように
・How much→いくらで

「5W1H思考」で
ヌケ・モレのない書類をつくる

・When→いつ ・Where→どこで
・Who→誰が ・What→なにを
・Why→なぜ ・How→どのように
  (How much→いくらで)

たとえば、セミナーの実施要項なのに
「講演テーマ(What)」の記載がモレていた……

こういった〝ヌケ・モレ〟のリスクは
「5W1H」の枠に従って構成を考え、要素を挙げていく
ことが可能になる。
必要に応じて
「How much(どのくらい)」を加えても良い

ビジネスコンサルタントの渡邉光太郎さんの著書では
「5W1H(5W2H)」の表を組み、要素を不備なく洗い出す
といった方法が推奨されています。

(例1)社内セミナーの実施要項
・Why(目的) ▶︎マーケティングスキルの強化
・What(テーマ) ▶︎SNSデータの活用法について
・When(時間) ▶︎2024年2月1日(木)
・Where(場所) ▶︎会議室A
・Who(講師) ▶︎経営コンサルタントB氏
・How(申込方法) ▶︎WEBフォームからエントリー
・How much(価格) ▶︎無料

(例2)マーケティング戦略の企画書
・Why(目的) ▶︎売上5.000万円
・What(商品) ▶︎電動歯ブラシ
・When(時間) ▶︎2024年度
・Where(販売経路) ▶︎インターネット通販
・Who(ターゲット) ▶︎20代〜30代の社会人
・How(PR方法) ▶︎ウェブCM
・How much(価格) ▶︎10.000円前後

書類のなかに必要な情報を盛り込み忘れることがよくある…..
という人は、ぜひ「5W1H(5W2H)」チェックリストとして
活用していきましょう。


「5W1H思考」で「課題解決」
What→Where→Why→How

ビジネス書作家の永田豊志氏によると5W2Hは
問題の全体像を整理し解決へと導くうえで
「一番ベーシックで、効率のいい」
フレームワークなんだとおっしゃってます。

ここでは先ほどの渡邉氏の提唱する
「3W1H」を紹介していきます。

(例)「スポーツジムの会員数が伸びない」
       と言う課題を解決したい場合

①What 「具体的に何人・何%目標に足りないのか」
     など〝明確に問題を設定〟
②Where 
「入会者が少ない地域」「入会者が少ない年齢層」
     など〝問題箇所を分析〟
③Why 
「問題が起こっている原因」を特定
④How その結果をふまえて〝解決策〟を考える

「3W1H」の立案

What ▶︎〝問題の設定〟
例)事務の会員数が目標に2万人足りない
     ⬇️
Where ▶︎〝問題箇所の特定〟
例)20代男女の入会数が大きく減っている
     ⬇️
Why ▶︎〝原因の特定〟
例)SNS集客が弱いから?
     ⬇️
How ▶︎〝解決法の立案〟
例)Instagramで広告を打つ

上記の手順で、手当たり次第に情報を集めて総花的に
対策を打ってしまう・・・といった〝ムダ〟を防げる。

さらに突っ込んで分析

たとえば〝What〟で問題の設定をしたい場合
そもそも〝達成したい目標〟がどんなもので
それに対しての〝現状〟がどうなのかを
「5W1H(2H)」に沿って書き出してみる。

仮に〝達成したい目標〟が

〝達成したい目標〟
・業界トップになるために(Why)
・20〜50代男女を(Who)
・自社のジムに(What)
・2024年度末までに(When)
・関東圏で(Where)
・+5万人(How much)
・入会させたい(How)

だとすれば、その目標に対する現状のギャップ
これが「課題」

【What〝問題の設定〟】
Why→業界トップになるために
When→2024年度末までに
Where→関東圏で
Who→20〜50代男女を
What→自社のジムに
How→入会させたい
How much→+5万人

これを〝Where〟で特定していくと
     ⬇️
【Where〝問題箇所の特定〟】
Why→
When→4月・10月に入会減
Where→目黒区で入会減
Who→20代男女が減
What→プラチナコースが減
How→
How much→

さらに〝Why〟に深掘りしていき 
     ⬇️
【Why〝原因の特定〟】
Why→
When→夜間営業が少ないから?
Where→内装がダサいから?
Who→若いスタッフが少ないから?
What→入会特典がしょぼいから?
How→SNS集客が弱いから?
How much→会費が高いから?

仕上げに〝How〟で解決策     
     ⬇️
【How〝解決法の立案〟】
Why→20代の入会を増やすため
When→○月〜○月に
Where→関東圏内で
Who→20代ユーザーを対象に
What→人気芸人を起用したCM
How→X広告で
How much→予算100万

これが「3W1H」を用いた「課題解決」の活用具体例です。


「5W1H」で「アイデアを発想する」
WhyとWhere

クリエイティブディレクターの三浦崇宏氏は
革新的なアイデアをつくりだすには
〝Why〟〝Where〟の視点が大切との見解を述べている。

・Why:なんのためにこの商品はあるのか?
・Where:どこでその商品を売るのか?

これを〝ガム〟の開発・販売の例で考えてみましょう。

潜在ニーズ→「眠気覚ましのため」
・Why:なぜ商品が求められているのか?
  →「お菓子市場」
・Where:どこでその商品を売るのか?
  →「ビジネスグッズ市場」

①Why:なんのためにこの商品はあるのか?

ガムが購入される理由のひとつが「眠気を覚ますため」だと
判明すれば「ミントをたっぷり含んだ眠気覚まし用ガム」
を作ればヒットするのではないか?と言う〝仮説〟が成り立つ。

②Where:どこでその商品を売るのか?

ガムを売る場所といえば通常は「お菓子市場」だが
眠気覚まし用のガムなら
「ビジネスグッズ」「勉強グッズ」「ドライビンググッズ」
などほかの市場にも展開できるかも。

このような流れで思考することにより、
既存商品の〝刷新・展開〟や〝新商品のアイデアの発想〟
につながっていく。

〝新しい商品・サービス〟などのアイデアに行き詰まったときは
この〝Why→Where〟の思考法を使って思考の深化・転換を
図っていきましょう。


「5W1H(2H)」をあなどるなかれ

いかがでしたか?
この記事を読む前に
「5W1H(2H)なんて小学生でも知ってる」
と思っていたかた…….

「あなどるなかれ!」

「5W1H(2H)」の考え方を上手に使えば、物事を倫理的に
かつ広く・深く考えられるようになり、ビジネスの諸課題に
立ち向かえるようになります。

ぜひ、あなたも活用して
「5W1H思考」が仕事でかなり使える!といってしまいましょう。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?