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ウクライナ、ロシアのお勉強

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ウクライナ、ロシア、ベラルーシの歴史、文学など
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#推薦図書

東浩紀『ウクライナと新しい戦時下』読んだ

昨日に続いてウクライナシリーズ。 短いので一瞬で読み終わった。 というかゲンロン16に収め…

高橋沙奈美『迷えるウクライナ 宗教をめぐるロシアとのもう一つの戦い』

久しぶりのウクライナシリーズ。 ウクライナにおける正教の歴史、現状についてまとめたもの。…

小川万海子『ウクライナの発見――ポーランド文学・美術の19世紀』読んだ

さて久しぶりのウクライナシリーズだ。 著者はポーランドで外交官をしているときにポーランド…

小泉悠『終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来』読んだ

今日はクリミア併合記念日しかも10周年記念だ。 そんな記念すべき日に、プーチンさん大統領選…

『講義ウクライナの歴史』読んだ

旧ソ連シリーズまだまだ続く。 今回読んだのはこちら。 三浦清美、浜由樹子、松里公孝、高橋…

松里公孝『ウクライナ動乱』其の四 分離紛争の「解決」とは?

昨日に続いて松里公孝『ウクライナ動乱』の読書ノートです。 今日でおしまいです。 本書の主…

松里公孝『ウクライナ動乱』其の三 ウクライナ戦争へ

昨日に続いて『ウクライナ動乱』の読書ノートです。 今日は、泥沼のドンバス戦争からウクライナ戦争まで。 プーチンは別にドンバスをロシアに編入したいとは思っていなかった。 またウクライナがどれくらいドンバスに戻ってきてほしいと思っていたかも不明だが、2017年からロシアやドンバスに対して強硬な姿勢を取るようになる。 強硬策をとってもプーチンが本格的な戦争を仕掛けてくると思っていたのかどうかわからないが、現実にはそうなったのだった。 ドネツク人民共和国ソ連時代からバルト三

松里公孝『ウクライナ動乱』其の二 マイダン革命、クリミア併合、ドンバス戦争

昨日に続いて『ウクライナ動乱』の読書ノートです。 本日は、マイダン革命に至る流れと、その…

松里公孝『ウクライナ動乱』読んだ 其の一 旧ソ連圏の分離紛争全般について

ウクライナの歴史シリーズ。 こないだ読んだ『ウクライナ・ナショナリズム』はソ連解体までだ…

武田龍雄『物語スウェーデン史』読んだ

積読解消シリーズ。 10年以上積まれていた、、、 積みっぱなしだったが、ロシアやウクライナ…

中井和夫『ウクライナ・ナショナリズム』読んだ

2014年以降、急速にナショナル・アイデンティティを形成しつつあるウクライナについての、その…

小泉悠『現代ロシアの軍事戦略』読んだ

丸の内OL(27)、ユーリィ・イズムイコなどの二つ名で知られる小泉悠氏の近著読んでみた。 こう…

2023年読んでよかった本、社会科学編

2023年の振り返りまだまだ続くよ。 去年はあまり社会科学の本を読まなかった。明らかに情熱や…

内村剛介『生き急ぐ』

佐藤優氏の本を読んでいたとき内村剛介氏の獄中記のようなものが紹介されていたので、なんとなく手にとってみたのだ。 内村氏はロシア文学に詳しい批評家でトロツキーの翻訳などで知られている。 著者の分身たるイチロウ・タドコロは、終戦時ハルピンで関東軍の事務方をしており、ロシア語に堪能であったためか、たんなるソ連の捕虜としてではなく、政治犯として尋問を受ける。謎の裁判の結果、25年の禁錮刑を言い渡され、シベリアに10年以上も抑留される。 ソ連の取調官との不条理劇のごとき問答は、ロ