見出し画像

『まずはこれだけ!イギリス英語発音「超」入門』強く推奨する

美しすぎる発音で圧倒的支持を得ているぶろり神こと犬童雄亮氏の初の著作が出たので即購入した。

内容はタイトルの通り、イギリス英語発音の基礎の基礎だけを取り扱っている。

だから本としては薄い。しかしエッセンスを凝縮しているので中身は濃い。

なぜ凝縮しているかというと、繰り返し練習するためである。発音の本の中には、素晴らしい内容だけど、繰り返し練習するのには量が多すぎるかなと思うものも多い。発音は本を読むだけではけっして上達しない。練習しないとだめだ。本書『まずはこれだけ!イギリス英語発音「超」入門』は、そういうコンセプトに基づくドリルなのである。

単純に1周するだけなら30分くらいしかかからない。毎日できるくらいの分量だ。

しかし凝縮されているということは、おろそかにしてよい箇所は1ミリもないということだ。だから慣れるまでは、全体を4等分して、1つに数日かけるって感じでいいと思う。そして、できれば一部分でもいいから自分の音声を録音して、出版社のHPからダウンロードできるお手本の音声と聴き較べてみてほしい。たくさんの発見があると思う。私自身について言えば、気息が全く足りてないということに驚いた。

お手本の音声は著者本人である。ファンダメンタル音声学方式だ。

ネイティブではなく、著者本人の音声を使用したのは大正解であると思う。ネイティブ以上にRPらしいとか、声が美しいといったことが大きな要因である。

ため息が出るほど美しい。私もいつかこんなふうになれるのだろうか(声質的に無理だけど)。

それと、ネイティブの音声はいくらでも手に入るんだよね。しかし日本人が目標とすべきイギリス英語発音という点では、本書は唯一無二である。

ネイティブのお手本の音声も欲しいという人は、これとかいいかもしんない。高いけど。


本書で基礎の基礎をマスターしたら次は小川直樹先生の本などに進むのがいいだろう。

しかし、犬童氏に続編を出してほしいと思っているのは私だけではないだろう。期待して待っていよう。

なんにせよ続編が出るまで練習しまくろうと思うのであった。


また、犬童氏はコーチングもやっておられるので、ちゃんと発音できているか自信がない、単調な作業を継続できるか心配という人は問い合わせてみることをおすすめする。


この記事が参加している募集

推薦図書

サポートは執筆活動に使わせていただきます。