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#16 花びらの引っかけ問題③

さて、第3問です。これが一番難しいかもしれません。

写真の花、グロリオサの花びらは、どれでしょうか?
ヒントは、グロリオサはユリの仲間なので、ユリと同じ花の作りをしています(ヒントになってるのかな?)

よく花の形と要素を見て、考えてくださいね。
ちなみに、花屋ではユリの花粉がお客様の所で服や壁につくと大変なことになるので、花粉が入った葯(やく)はなるべく取るようにしています。

さて、そろそろ答え合わせです。
グロリオサの花びら(花弁)は、黄色い部分のうちの3枚です。分かりましたか?

?と思われると思います。1つの花につき
、黄色い花びらに見える部分は6枚あります。
そのうち内側の3枚が花弁で、外側の3枚がガクです。見分けがつかないと思いますので、2枚目のイラストで色分けしてみました。

ユリの仲間のように、ガクと花弁が形態的にほとんど区別できない場合、2つをまとめて花被片と呼びます。ユリの場合は、内側の3枚の花弁由来のものを内花被片、外側の3枚のガク由来のものを外花被片といいます。

チューリップも同じ花の構造をしています。チューリップにもガクがなく、茎の上にすぐ花びらが載っていますよね。

ガクも花びらも、多くの花では見た目は違いますが、雄しべや雌しべを守る機能は同じです。ユリやチューリップのように、見た目も同じになってしまう植物もあり、カラーやクリスマスローズのように、花弁がなくなってしまう植物もあります。

もしかしたら、"花びら"というのは人間がつけた名前であるだけで、植物にとってはガクも花弁も区別せず、同じ器官として考えているのかもしれませんね。

次回もよろしくお願いいたします。

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