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これからの投資戦略について考えてみる

タイトル通り、これからの投資戦略を考えていきたいと思います。
まずは、しばらくの間は暴落の危険性もあり(と個人的に考えています)、株式投資へは「限られた個別企業」以外には、投資しないこと、また、株式への投資をこれ以上増やさないことを目標にしたいと思います。
また、持っている株式も、なるべく売って軽くしていきます。
というのも、10年以上続いた強気相場のあちこちにヒビが入っているのが、色んな経済データから垣間見えるからです。
逆イールドしている時点で、景気後退は近いことはほぼ間違いなく、これ以上は株式市場に資金をさらすのは、リスクが高すぎると判断します。
とはいえ、「必ずリセッションする」と断言することもできないわけで(実際に逆イールドが発生しても、そこまで大きなリセッションにならなかった例は少ないながらもあるので)、そうなると「両足を突っ込まないけど、片足だけ引き上げておく」ということになるでしょう。
ここで、(言うほど安全でもない)安全資産については米国債を見ており、「株式から米国債へ」資産を移し替えて、もしもの時に備えようと思っています。
これがおおまかな投資戦略です。

・為替について

為替そのもので儲けようとするのは難しいでしょう。特にFXは動きも早いうえに、レバレッジもかかっていて、とてもできそうにありません。
今のドル高ですが、どこかでドル安に揺り戻しが来るでしょう。もちろん、その時期まで分かれば、素晴らしいのですが、当然そこまでは分かりません。
米国はコロナショックで、日本以上にお金を刷ってバラマキました。補助金だけで凄まじい金額ですね。
あまりにお金をばらまいたので、貨幣価値が薄まって、インフレを誘発。今はそのインフレを退治するために、お金を回収しつつ、金利を上げることで、お金の価値を無理やり引き上げているわけですね。
しかし、さすがの米国も、5%以上の金利になると、様々なひずみが生じており、それが地銀破綻を誘発しております。
この状況で、果たして5%以上の金利をずっと維持できるかどうか・・・考えてみても、たぶん無理だろうと思います。
ということは、どこかで利下げに移行するのですが、それは「インフレ率が低下したとき」か「リセッションで株価が崩れたとき」くらいしか考えにくいでしょう。インフレ率がそう簡単に低下しそうにないので、おそらくリセッションで株価が崩れる時になるのではないか、と予想しています。
(とはいえ、住宅関連が急激に低下しており、それはまだ物価指数に反映されてないようなので、これからある程度インフレ率がするすると下がっていく可能性も、十分考えられます)
そして、今は米国株投資信託は、円建て評価で最高値付近にあります。
株価が崩れて、利下げで米ドルも安くなると、「S&P500に投資しておけば大丈夫!」と言って、今の時期でも全力で積み立てていると、株価がそこまで下がらなくても、ドル安によって凄まじい損失が発生する可能性があります。
為替がどれくらい下がるのかは、これも予想できないですが・・・
ただ、今の為替を1ドル=135円と仮定してみると、20%下がると108円。30%下がると95円程度。
これはそこまで異常値でもなく、状況次第では95円程度、つまり100円を切ることも十分可能性があると思っています。
そうなると、過去に投資したならともかく、今から「米国株に全力投資!」というのはあまりに為替リスクを負いすぎていると考えます。 
海外に投資する際に、どうしても考えないといけないのが、この為替ですが、やはり為替リスクは本当に難しい、というのを今の相場では痛感しました。
ちなみに、米ドルもそろそろドルから円へ、ある程度移しています。
以前の記事では「円に転換することはない」と言いましたが、許してほしい(笑)
今までにないレベルの円安ドル高であり、こういう極端な状況では、おおよそ安い通貨に移した方がいいと思います。
リーマンショック後付近(たぶん2010年くらいだと思います)では、急激な円高が進行しました。
その時はまだ投資はしておらず、証券口座ももっていませんでした。
で、地元の地銀くらいしかなかったのですが、そこで外貨を買うことができたんですよね。
ここで米ドルを80円くらいで買った記憶があります。(これも記憶ですが、確か75円くらいまで下がったと思います)
これは、人生で初のバーゲンハントした記憶です(笑)
そして、その1,2年後に120円くらいで売ったと記憶しております。
やっぱり、あまりに極端に動く時は、為替にも素直に乗っていく方がいいと思います。
また、ドルを持たなくても、投資信託やETFが発達しており、今となっては日本円で海外資産に簡単に投資できてしまいます。
米国個別株もやりたかった時期がありましたが、実際にやってみると日本株より難しく、別にリターンもそこまで変わらない印象なので、今となってはドルを保有する意味が薄れてきたのも大きいですね。
また、米国ETFには様々な種類があり、かなり使い勝手がよいものでしたが、最近は有名な米国ETF(VYMやVIGとか)については、投資信託化されており、簡単に日本円で100円以上、一円単位で投資できてしまいます。
そこまでしなくても、米国株に投資するならS&P500の投信で結局十分というパターンが多いし、先進国株インデックスでも十分です。
資産の管理のしやすさを考えると、通常の投資信託(優良インデックスファンド)で十分でしょう。

為替リスクが今は特に高まっていると思うので、オルカンなどはそれを考慮してある程度減らしています。
また米国債への投資も、今からやるなら為替ヘッジ付きでいいんじゃないかな、と思い、2621の米国20年債ETF(為替ヘッジ付き)を購入しております。
利下げがいつになるかは、正確に予想するのは困難ですが、そう遠くない未来であるようには見えます。
とはいえ、けっこうヘッジコストが高いので、もうちょっと引っ張ってもいいかな、という気もしますが、ここらへんは言い出すときりがないので、どこかで踏み切るしかないですが・・・
また、日銀が事実上の利上げに踏み切れば、それだけで金利差が縮まって、円高にある程度振れるでしょう。そのときに円転して米国債券を直接購入していくのもいいですね。ただ、当然ながら日銀の利上げ待ちになりますが・・・
為替リスクを負っていいなら、長期債でゼロクーポン債か、利付債でもいいと思います。
金利が長期間高止まりしても、利付債なら金利をもらいながらしのぐことができるし、もらった金利は、金利が高止まりしているなら、ドル円も高止まりしているだろうし、そのまま円転していくことで、為替リスクも少しずつ減らすことができます。
ゼロクーポン債でも、そのまま持ち切れば、どうせ金利分は上がっていきますから、買って寝ているだけでいい、というのは精神衛生上いいと思います。

・株式においておけば、確かに増えるが、かといって今から投資するのは、あまりにリスクが高すぎる!

やはり、これに尽きるでしょう。
これから、何が起きるのか分からないのです。
確かに、コロナショックを筆頭に、ロシアのウクライナ侵攻もありましたが、その時は株式に投資することに、僕も全く疑問を抱いていませんでした。つまり、常に暴落すると思っている人ではない、ということです。
ところが、今回はちょっと話が変わってきたと感じます。
特に為替があまりに急激に動く時、というのは、経済において良くないことが起きる前兆のように思います。(まあ、経済ショックから為替が急激に動く、というパターンもありますが・・・)
逆イールドの発生からの、深掘り・・・
すでに逆イールド期間も長期化しており、かなり危険な状況だと認識しておいた方がいいと思います。
また、このタイミングで国が新NISAでごり押ししてきたのが気になるんですよね(笑)
だいたい、国が乗っかってきたら、それこそ「最後の買い手」であり、さらにもっと大きな群衆を呼び込もうというのですから、本当に酷いことになると思います。日銀は投資が上手ですが、日本政府は投資が下手ですからね・・・(国家的プロジェクト、どれだけ失敗してんだっていうね・・・)
米国株を無邪気に信奉するのも、見ていて末期症状だな、と感じます。
今まで、米国人がさんざんインデックスファンドで買いまくって値上がりしまくった資産を、日本人が喜んで買い漁っているように見えます。
「どんな優良な資産も、高い値段で買えばリターンは低下する」
これは色んな本で述べられていることです。
やはり、インデックス投資といえども、価値より安いところに投資できなければ、意味がない・・・
まあ、何も考えないなら、こういったことも何も考えずに、給料の一部を積み立てし続けるのが、ある意味で一番いいかもしれないですね。その代わり、どれだけ損失が発生しようが、変わらず積み立てし続ける。米国株と言えども、どうせどこかで安くなる時期が来るのだろうから、その時にも淡々と積んでいければ、後でリターンは出てくるでしょう。
ただ、個人的には、それはあまりに受け身すぎて消極的すぎるので、ある程度やばいと思ったら資産を現金や国債などに動かして、いったん退避させるのもありなんじゃないかな、と思っています。
要するに何がいいたいのか・・・
コロナショックで暴落したときに、各国政府はお金を発行して緩和政策を取り、なんとかV字回復させることに成功しました。
しかし、そのせいで経済にひずみが生じ、インフレが発生し、さらに反動で経済の見通しも悪くなってきているわけです。
つまり、コロナショックを先送りしただけに過ぎないのではないか、ということです。
先送りした分、どうなるのか・・・そこは予想できないですが、普通に考えると、後回しにすると金利を付けて返さないといけないのが世の鉄則でしょう。
日本でもコロナの時の融資が焦げ付き始めています。何が起こるのか、誰も経験したことがないので分からないですが、良くないことが起きる確率は、逆イールドという指標によって明確なサインが出ていて高まっている、というのは頭の中に入れておいてもいいのではないでしょうか。

・結局、今何をしているのか?

とりあえず、為替リスクをなるべく回避するために、米ドル、米国株、米国株の割合が高い投信(オルカンもそうですね)などの割合を落としています。
また、個別株式自体も、「配当がもらえるから」という理由で何となく買っていた株、「もうすでに利益がある程度乗っていて、インデックスファンド以下のリターンになりそうな銘柄」や、「ここから下げると売っておいた方が良かったと思う株」は処分売りをしています。
というか、個別株はやはり投機だと思って、もっとしっかりとした分析と、機会の見極めをしていきたいと思います。
それでだめなら、そういうことであり、才能がないならどうしようもないということですね。
もちろん、インデックス投資はある程度は売らずに残しておき、また暴落か急落が来た時に、再開していきたいと思います。
その時のインデックファンドの割合ですが、よく「米国株一本でいい」と言われていますが、僕は「日本株3~40%、先進国株50%、新興国株10~20%程度」を考えています。
日本株の割合が、時価総額基準だと多すぎると思う人も多いと思いますが、為替リスクとその他要因(税金面で有利、サービス業など日本人が受け取るサービスを供給している会社の利益を受け取りたい)を考慮すると、やはりこれくらいの割合でもいいと思いなおしました。
また、日本企業の方が、株主還元に使える原資に余裕があるので、米国株と比べて、そこまで不利にもならないだろうと考えています。米国企業にも有利な点は多いので、米国株でも長期で見れば、やはりそれなりのリターンはあるとは思います。ただ、為替リスクを回避できるなら、日本株は時価総額基準より多くてもいいと思います。
新興国は、割安とは言え、中国が一番の悩みの種ですね。
台湾問題で何か有事が発生すると、中国と台湾と韓国が一気に影響を受けてしまう上に、これらが新興国株の過半数以上を占めている現状です。
インド株くらいしか期待できないけど、インドはすでにPER面で割高な水準であり、そこまで期待できないであろうと思っています。というか、もう人口ボーナスとか内需主導型経済とか、そういうのを織り込んだ水準ですよね。今から「インドは人口ボーナスで~」と言って狙いに行くのは、もう遅いと思います。とはいえ、以前の記事に書いた通り、群衆が「インド株買うぞ!」、となっている今、バブル狙いで買いに行く、というのもありだと思います。米国株がもし暴落するなら、インドや新興国株も暴落しているはずで、割高感も解消されているかもしれないですね。
個人的には、これだけ問題を抱えていても、結局は中国か韓国か台湾あたりが、投資妙味が生じる可能性が高いと思っています。とはいえ、目先不透明感が強いのも確かで、今から投資するにはリスクが高すぎると思います。(堂々巡りですね・・・)
なので、新興国をどれくらいの割合にするのかが、一番悩みましたし、割合もはっきり決めることができませんでした。
ここらへんは、これからの調査課題として、自分なりに調査や分析を深めていきたいですね。
もう迷うくらいなら、真ん中を取って15%、日本株35%にしてしまおうとも思います。
それか、「日本株40%、先進国株50%、新興国10%」にしておいて、インド、ベトナム、東欧と言った個別の新興国に、サテライト的に投資する分に回していく方に期待する、というのもいいかもしれません。
ちなみに、個別の新興国への投資ですが、ここまで言っておいて、あまり意味がなさそうな気がしています。(とはいえ、当たったら一番リターンが高いのもここなので、調査はしていきたいと思いますが)たぶん、普通に新興国インデックスを買っても、それなりにリターンがあるだろうから、個別新興国株投資で、新興国全体への投資を上回れるかどうかは、微妙なラインだと思います。
というのも、やはり投資手段が乏しい上に、コストも何かにつけて高くつきます。素直に日本の個別株でも、十分投資機会があると考えています。
そして個別株投資ですが、これからは「個別株投資は投機である」ということをはっきり自覚していきたいと思います。
そして、インデックスでおおよその大型株は抑えられているので、個別では中小型株に期待して、伸びそうなところや、社長の評価などを考慮して、選んでいきたいと思います。
これからやることとしては、やはり企業分析に時間を費やしたい・・・ところなんですが、副業もあるので、なかなか難しいですね。副業もなかなか進まず、もどかしい・・・(笑)


※追記
少し前に下書きした記事なので、時間が経ってまた言いたいことができてしまいました。
最近は、利上げの影響で先進国のオフィス不動産が
壊滅的被害を受けています。
また、中国や韓国でも不動産バブルの崩壊も始まっているようです。
そして、日本でも投資用マンションが乱立しているのに、人口は減少して、しかも利上げもするかもしれない状況です。
不動産市況が急速に悪化しています。
ということは、リートがやばい・・・(笑)
とはいえ、不動産も暴落して安くなれば、当然買い場になるわけで、ここもしっかり注目しておきたいですね。
リートはそこまで大きな市場ではないけど、不動産市場全体はかなり大きな市場になるので、ここも買い場が来たら資金をぶっこみたいです。
リートのリターンも、株式に負けないレベルだし、もっとみんな注目してもいいと思うんですよね・・・

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