読書note-5
「地獄変」
芥川龍之介
集英社文庫
本編212頁
久方ぶりに芥川龍之介を読んでみた。この文庫本は、地獄変を含む12の短編を集めた短編集。
羅生門、鼻、芋粥、地獄変、藪の中は歴史を題材にした作品で表現も古語的。難しい言葉がたくさん出てくるのに物語の風景がありありと思い描かれするすると読めました。その筆致、流石です!
奉教人の死は最後のどんでん返しが物語の深さをさらに増してます。驚嘆しました。
蜜柑、舞踏会、秋、トロッコは、車両を上手く絡めて印象的なシーンを創出。
どれもこれも面白い素晴らしい作品でした。明治、大正、昭和初期の文豪と呼ばれる作家の凄みを感じました。
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