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リフォーム

 ウチのマンションは築25年。あちらこちらで、全面リフォームが行われているのが目立つようになった。全面でなくても、ウチみたいに風呂だけ替えるとか、どの家庭もやっているだろうと思う。
 全面リフォームはできたら、理想的ではあるが、老後の資金は3千万円は貯めましょう、等と一時期TVや雑誌でやっていたから、そういうことなら、なかなかリフオームに踏みだせないでいる。せいぜい洗面化粧台だけとか、トイレだけとかが精一杯である。やっとローンも全て終わったというのに、また新たなカネのいる話である。
 人生100年時代に突入したので、カネは持っておかないと危険だ。年金もどうなることかわかったものじゃねえ。残り40年の命と思えば、2回リフォームが必要、いやいや、築70年とかなったら立て壊しだろうから、住み変えないといかなくなる。そんなこと考えていたら気が遠くなってしまうわ。老いては子に従え、でその時は子供に依存するしかねえ。そこまで長生きしたらの話ではあるが。
 宝くじでも高額当選すれば、リフォームなんてケチなこといわず、新しいマンションに引っ越すのだけれど、そんな可能性の極めて低い夢をみるのは、もう飽きた。
 100歳になるまでの40年間に日本は、世界は、どのように変わっていくのだろうか。今から40年前と比較するといいかもしれない。丁度40年前は大学に入学した年だ。その頃はバブルになる寸前の頃だった。酒ばかり飲んでいた。スマホなんてなかった。パソコンもワープロもなかった。ポケットベルでさえまだ出てなかったと思う。ソ連が、まだ存在していた。中国はまだ開発途上だった。EUもなかった。
 きっとそれから思うと40年後は政治の縮図も変わってしまっているだろう。経済の仕組みさえも変わってしまっているだろう。DAOとかNFTとかついていけない言葉が当たり前の世の中になっているのだろう。そしてコンピュータも、予想のできないくらいに進化しているのだろう。
 何かリフォームの話を書くつもりが壮大な話になってしまった。未来に何が待っているか。楽しみだと書きたいところだけれど、多分目が回ってついていけないだろう。生きていればの話だけれど。

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