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クリームパン

 

 クリームパンが好きだ。子供の頃はあんなに嫌いだったのに、大人になって、しかもこんな歳になって。
 何故子供の頃は嫌いだったのだろうか。銀チョコ(銀チョコ知らない人います?全国区ですよね。発祥は福岡だけど。知らない人コメント下さい)は好きだったのに。基本的に子供はチョコ系はすきである。和菓子は嫌いな方向にある。だがクリームパンは和菓子ではない。洋菓子である。かといって外国から輸入されたものでもない。アンパンと同じく日本人が開発したものである。日露戦争が始まった年1904年(明治37年)にシュークリームをヒントに日本人が発明したのである。
 当時はあのカスタードクリームってやつが苦手だった。今はそれが美味しい。ドラッグストアコスモスで4個¥98で売っているクリームパンがある。値上げラッシュのなか、このパンだけは戦略的値下げに踏み切っている。
 勿論1個¥100のと比べれば、1個当たりの大きさは小さい。クリームの量も少ない。でも安いから買ってしまう。
 昼食のデザートになる。太るのを気にしながらも食べる。昼食の量を減らしてまでもクリームパン4個を食べる。分けて食べればいいものを、それが出来ずに一気に食べる。
 クリームパンも幾らかお高いやつだと、パンの材質もクリームの材質も量もおいしく、申し分がないのだが、この4個入りというのがいいのである。満足感が得られるのである。あんぱんよりも断然好きだ。
 基本的に酒を止めてから、甘いものを欲するようになってきた。饅頭系が大好きである。菓子パンも饅頭みたいなものである。ただ饅頭は皮の良し悪しがあって、それが全体の味に左右されるのと比べ、菓子パンは所詮皮はパンなのだから、あまり裏切られることはない。しかも安価である。まあ中には高いのもあるけれど。
 なかでもやはりクリームパンなのである。今日は太るから食べるまい、と思いつつもコスモスへ行ったさい、つい買い物かごの中へ入れてしまうのである。
 


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