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ロバのパン屋

 毎日午後3時を過ぎた頃にロバのパン屋が車に乗ってやってくる。街中を練り歩いて売っているのだろう。
 ”ロバのおじさんチンカラリ~ン”とお馴染みの音楽を鳴らしながらやってくる。
 戦前に札幌でロバに引かせて商売を始めたのが嚆矢であるらしい。それ以後、昭和30年代前半にポニーに引かせて販売して京都で流行ったらしいが、僕が丁度生まれる前の話なので、しらない。今はライトバンで販売しているが、僕個人は特に馴染はない。
 1度だけどんなものだろうかと、音のなる方へ追いかけていった記憶があるが、もう品枯れ状態で買いたいものはなかった。仕方がないので、適当にたのんで食べたが、たいしてうまくない。金額も高い。それ以来ロバのパン屋では買っていない。丁度人気商品が売り切れで、残り物しかなかったのだろうけれども、もういいやといった感じである。こんなこと書くと営業妨害といわれそうだが、正直な感想である。
 我が家の近所は人は多いので、いい商売にはなるだろうなあとは思う。
 

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