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第一子出産後の夫婦関係

娘を産む前は、2.3ヶ月に一回海外に行っていたが、流石に海外はまだ早いと思い、近場の旅行に行くことが増えた。メインは温泉だった。

上げ膳据え膳でご飯が出てきて、ゆっくりお風呂に入る。家ではなかなか出来ない。
大吾は、惣菜が嫌いだった。当然作り置きをチンする事も好きではなかった。大吾が帰る時間に合わせて食事を作っていた。

娘が産まれたからと言ってもそれは変わらない。
帰宅の時間に合わせてご飯を作って、片付けもする。
流石に産後1ヶ月だけは食器洗いはしてくれた。
水道の水が勿体無いと思うほど、惜しみなく水を使って洗ってくれた。貴重な思い出だ。

モラハラ夫の良いところは、機嫌がいい時は、すこぶるいい。その時に旅行話を持ちかけたり、大きな買い物のためのお金のおねだりをすると、惜しみなくお金を出してくれた。但し、全ておれの金というフレーズ付きに耐えれればの話しだ。

温泉旅行に行くと、娘が寝ると嫌でも2人きりの空間になる。5ヶ月の時に思い切って、大吾に迫ってみた。一応なんとか出来た様な気がする。という程記憶も曖昧だが。多分それが最後で、真のセックスレス夫婦が誕生したと記憶している。

その後は、可愛い娘の両親として、子供中心の生活をした。娘に対する親バカ具合は2人の共通点だった。
高級ブランドの服を幼児に惜しみなく着せていた。

相変わらず、仕事はしっかりしていたが、徹マンもちゃんとしていた。ヘビースモーカーだったが、部屋の中では吸わず、ベランダで吸う様になった。

半年を過ぎた頃から、娘の寝かせ付けに時間がかかる様になった。夜になると私がクタクタになるので、夕飯の片付けの間、大吾に抱っこ紐で外に散歩をして寝かしつけをする様頼んだ。

イクメンのはしりだ。抱っこ紐をつけて、マンション近くの大きな公園に抱っこひもで連れて行って、そのまま寝るまで散歩をする。なんともしれない幸せのひとときだったんじゃないかと、今は思う。

娘の誕生後は、大吾がイラつくスイッチが比較的少なくなった様に思う。ルーチンワークの食事の上げ膳据え膳、掃除、洗濯、お風呂の準備を完璧にしていれば、比較的キレることがなかった。ただし、上げ膳据え膳でお箸を出し忘れたり、温かいお茶を出し忘れたりすると、ディスられたりはしたが、まあマシな方だった。

あの日の朝までは、穏やかな毎日が続いた。


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