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大学病院へ

3日目の朝、大学病院に転院する事が決まった。
双子が無事か知る術は、助産師さんが聞いてくれる心音のみ。医師からは、普通に生活してかまわないと言われていたがなるべく安静を保っていた。

大学病院に転院する時、医師はタクシーで行ったらと言った。全てが不信感だった為、念のため救急車で搬送するように言った。この患者大袈裟なやつかと思っていてのかはわからないが、一悶着後救急車が来た。

救急車で、大学病院まで向かう。ノンストップで行く大学病院は、普段車で行く半分の時間で着いた。

大学病院に着くと複数の医師が待ち受けていた。
ストレッチャーで移動し、検査室へ行く。
そこで内診や、エコー検査が行われた。

診断は、やはり破水というよりは、胎盤の一部が剥がれて出血してお腹の中に血が溜まり、その一部が流れ出したという説明だった。血液というのは、時間が経つと、血清(透明)と血球(血の塊)に分かれるので、お腹に溜まった血清が流れ出したんだろうと言われた。

とりあえず絶対安静で過ごすよう言われた。
トイレ以外は歩行禁止、売店などの異動は車椅子で移動するように言われた。

改めて自分の勘を信じて良かったと思った。
双子を守るべく入院生活が始まった。
同時に、父親と娘との2人だけの生活も始まった。

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