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お盆。地獄の蓋が開いているあいだに。

まだまだ暑い日が続く。

残暑、厳しい折ですが
どうぞご自愛頂きたい。

さて、この時期になると
「おけちみゃく」の落語を
思い出す。

善光寺で「血脈の御印」
(おけちみゃくのおふだ)を
もらえば極楽に行ける。

という噂が広まり、誰も地獄に
落ちなくなってしまう。

その結果、赤鬼も真っ青に
なってしまうほど地獄は
閑古鳥状態。

慌てた閻魔さんが、
石川五右衛門に
血脈の御札を盗ませる。

といった内容だ。

中華文化では道教を中心として
旧暦の七月を「鬼月」とする風習
がある。

道教は中国のさまざまな伝統文化の
中から生まれており、
中国で古くから発達した金属の
精錬技術や医学理論との関係も深い。

旧暦の七月朔日に地獄の蓋が開き、
七月十五日の中元節には地獄の蓋が
閉じるという考え方は道教の影響を
受けていると考えられる。

お盆に地獄の蓋が開くとどうなるのか
と不安を感じる人もいるかもしれない。

地獄の蓋が開くと、
地獄に落ちたご先祖様も
この世に帰ってくることが
できるようになるそうだ。

地獄には、かまゆで地獄、
火あぶり地獄、針地獄、
火の車地獄などがあると
されているが、
この時期はそんな地獄から
解放されて現世に帰って
くることができる。

ただし、期限付きだ。

地獄の蓋が閉じるまでに
戻らなくてはならない。

現世で迎え火を焚くのは、
ご先祖様が家に迷わず戻って
こられるように目印とする
ためだ。

地獄の蓋が開くとはいったい
なぜなのか。

実は地獄にもお盆と正月に休みがある。

地獄でも休みなので、
この世の中も休むのが当然という
意味で使われる。

当時、仏教という宣伝効果の高い
媒体を使って、
「せめて1年に2回くらい、
暑い盛りの時期と、寒い盛りの時期
は身体をゆっくり休めなさい」。

という、広報活動だったのでは?

身体をゆっくり休める意味で、
「骨休め」という。

体の基本となる「骨」を
休めるということから、
しっかり休むことを意味する。

骨は腎が司っている。

腎が弱ると骨まで弱ってしまう。

腎とは、先天の気が宿るとされる。

先天の気(せんてんのき)とは、
ご両親、ご先祖様
から受け継いだ精気。(エネルギー)

この受け継いだ気=精気と
命門の火があわさって、
元(もと)の気(き)ができる。

普段使っている元気という言葉は、
先人から受け継いだ
先天の気のことだ。

新型コロナが5類に移行されて
から急速に患者が増加している。

その一方、
コロナの後遺症で悩む人も多い。

ウィルス云々の話もあるが、
まずは本人の免疫力不足が
あって元気がなくなる。

免疫力のポテンシャルが
低下する要因として
日頃の疲れや、栄養の偏りも
あるのではないだろうか?

お盆の夏季休暇で色々と
予定を立てている人も
いるだろう。

日頃から一所懸命に頑張っている
からこそ、
地獄の蓋が開いている間は、
先人の魂に触れながら
じっくりと、
腎(骨)を休めてみてはいかがだろう。

本格始動は、8/13からです。

元気が出る記事を目指すぞ。

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🦓 シロ / 漢方相談薬局|note




漢方の奥深い世界に触れたことで、ますます興味が湧いていることと思います。漢方には、体質改善や健康維持に役立つ素晴らしい効果があります。ぜひ、漢方を学び続け、自身や周りの人々の健康に役立てていただければ幸いです。 今後とも、🦓シロ/漢方相談薬局にご期待ください。