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「VirtualBox」で「Monterey」に「Leopard」環境を構築…できなかった

 さて、前回の続きです。今回は、アプリを利用して、APFSのOS「Monterey」のMacにHFS読み書き可能のOSの仮想環境を構築し、そこでHFSのCD-Rを読み込ませるのが可能かを実験してみます。今回使用するアプリには「VirtualBox」(※9)を選びました。そして、仮想環境のOSは、10.5「Leopard」にしました。このOSは、私が以前使用していたノートの保管してあったものです。
 パソコンには、1台で異なるいくつかのOSを動かす方法があります。MacでWindowsのOSを動かすなら、「Boot Camp」がおなじみではないでしょうか? インテルMacではプレインストールされていましたよね。ですが今回は、あるOSのMacに別のMacのOSをインストールしてみようということで、「VirtualBox」を使ってみることにしました。「VirtualBox」は、OS上に異なるOSを動かすための箱のようなもの(=仮想のハードディスク)を作り、その作成した箱にOSをインストールして仮想環境を構築するというものです。
 まず最初に、この「VirtualBox」を使い、「Monterey」のMacに「Leopard」の環境を構築できるか試してみました。結果は、できませんでした!「VirtualBox」をOS「Monterey」のMacにインストールするところまでは進みましたが、「Leopard」の環境構築は叶いませんでした。これにより、HFSのCD-Rを読み込ませるのが可能かの実験までたどりつけませんでした。

「Leopard」の環境構築、なぜできなかったのか?

 古いOSのインストーラディスクは、新しいOSで読み込めないという問題があります。まず、これをクリアしなければなりません。
 古いOS「Leopard」のインストーラディスクを新しいOS「Monterey」のMacで読み込み可能にするためには、Macのターミナルというアプリを使ってプログラムを書き換えて読めるようにしてみたり、ディスクユーティリティでISOファイルにしたりしなければなりません。「VirtualBox」を使用する下準備として、まずこれが必要となるわけです。
 ターミナルによるプログラムの書き換えは違法臭がするので断念しました。それで、「Leopard」のインストーラディスクをISOファイルにするという方法を試みました。ISOファイル作成までは一応進みました。
 下準備が整い、いよいよ「VirtualBox」を使っての作業です。このファイルを「VirtualBox」で読み込ませることはできましたが、OS「Leopard」の起動は不成功に終わりました。
 「VirtualBox」を起動し仮想環境を構築する際、そもそもOSのバージョンを選ぶ欄に「Leopard」はありませんでした。こういったアプリにはOSについての動作対象、いわば守備範囲がありますが、それ以外だったようですね。技術的なことはもちろんのこと法的な部分もクリアしていなければならないし、どんな古いバージョンのOSでも動作させられるわけではありません。

実は「Tiger」のMacも持っていたりする

 このように今回アレコレやってみましたが、古いCD-Rを読む必要がある時は、私は実はOS 10.4「Tiger」のMacで読んでいます。こちらならHFSのCD-Rも問題なく読めるし、何となればClassic環境も起動できます。とはいえ、「Tiger」のMacも故障せずいつまで持ちこたえられるかは不明です。

次回に続きます。

[注釈]

(※9)ORACLE内「VirtualBox」についてのページ
https://www.oracle.com/jp/virtualization/technologies/virtualbox/downloads.html)


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