コンビニで割り箸をサービスする事はアリかナシか?
コンビニで割り箸をもらう事
先日、Xで興味深いポストを見かけました。
『高校生がコンビニに入ってきて、"割り箸をもらえませんか?"と店員に言ってきた。店員は"当店で何か買われましたか?"と聞いた。高校生は"いえ、何も…"店員"申し訳ございません。割り箸は当店でお弁当などをお買い物されたお客様にお渡ししている物なので、お渡しできません"とお断りした』
と言う内容のポストでした。(細かい言い回しなどが間違えていたら申し訳ございません)
私が咄嗟に思ったのは、
『え、割り箸一膳ぐらいあげたら良いんじゃないの?』
と言う考えでした。
よく考えたら、コンビニも慈善事業ではないし、割り箸にもコストがかかっています。もちろん、タダで配っているのではなく、お弁当などを買ってもらったお客様にサービスとして渡している物だと分かります。
コンビニを経営している側からしたら、
『なにも買い物していないのに、割り箸だけもらおうと言う考えは甘い。一人にタダであげたら、次から次にお箸をもらいに来る高校生がやってくる。例外は認められない。』
と言うのも納得がいきます。
高校生側からしたら
『お箸がなくて困っている。コンビニだったら割り箸ぐらいもらえるかもしれない。』
と考えるのも分かります。
これがいろいろ経験を積んだ大人だったら、おにぎりのひとつでも買って、レジで
『すみませんが、お箸いただけませんか?』
とお願いするでしょう。
コンビニ側も、頼みに来たのが小学生だったら、
『本当はダメなんだけど、今回だけね。』
とタダであげたかもしれません。
高校生…大人と子供の間の年齢です。
おにぎり1つ買うお金も持ち合わせていないとは思えません。(どうなんでしょう?)
今どきの高校生は、LINEやSNSですぐに
『あそこのコンビニなら割り箸もらえるぞ』
と拡散して、本当に次々に高校生が割り箸をもらいに来るかもしれません。
そうしたら次に断った時には
『前はもらえたのに…』
とカスハラに繋がるかも?
都会と田舎のコンビニでも対応は違ったのかなぁ?
いろいろ考えを巡らせていたら、やはり一定のルールを決めて例外を認めないのが無難な様な気がしてきます。
これと同じような問題が、日本中、いや世界中のあちこちで起こっているのでしょう。
超法規的措置とは
それこそ高校生は知らないでしょうが、
『踊る大捜査線 』
と言うドラマがありました。
『事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!』
と言う、織田裕二扮する青島刑事の名台詞で有名な刑事ドラマです。
(モノマネ番組で見たことあるかなーーー?)
その中で、田舎の交番勤務になった織田裕二の所に、小さな男の子が落ちていた小銭を拾って届けに来るシーンがあります。
青島刑事は
『超法規的措置って知ってる?』
と言って、小銭を男の子に渡してあげます。
『青島刑事、めっちゃ良いお巡りさんーー!』
と感動したのですが…。
本当はダメですよね。本当はダメだから超法規的措置なのでしょうが…。
『拾ったお金を交番に届けたら、お巡りさんがそのお金くれたんだよ!』
なんてその子が言いふらしたら、他の子供も自動販売機の下から探し出した小銭を交番に持ってきて
『お金拾ったよ!これもらえるんでしょ?』
と言ってくる可能性もなきにしもあらずです。
これはドラマだから成立する話なのは重々承知です。
『踊る大捜査線』を知らない方のために補足すると、青島刑事は警察のガチガチの縦社会のしがらみをぶち破って、数々の難事件を解決していくと言う型破りな刑事です。
だからこそ、このシーンは青島刑事を象徴する名シーンとして心揺さぶられるのです。
令和のコンビニでは
『事件はリアルで起きてるんじゃない!SNSで起きてるんだ!』
になるのでしょうか…。
善悪や常識はコロコロ変わる
これを是が非かで判断するのは難しいです。
善悪の境界線や世の中の常識なんて、時代や場所によって全く変わってきます。
ましてや、多様性の時代における常識なんてなにを基準に考えれば良いのか分かりません。
明らかに危険な事や人を傷付ける事以外は、個人の判断に委ねられます。
私の考えが『不適切にも程がある』のかもしれない…と考え出すと、おいそれと自分の意見も言えなくなります。
学校ではどんな意見も尊重されるのに、社会に出たら少数派の意見は聞いてもらえない。
私は子供にこの理不尽をどの様に伝えれば良いのでしょうか。
コンビニの割り箸から、最後は壮大な話になってしまいました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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