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高校の家庭科の授業で浴衣を手縫いした話 HSS型HSP マルチポテンシャライト

もう30うん年も前の話ですが、
高校の家庭科で
甚平を作る授業がありました。

希望者は浴衣にしてもいい

先生がそう言ったとき、
迷わず手を挙げたのは
そのクラスでは
私ともう一人だけ。

マルチポテンシャライト的な好奇心旺盛さ

え!?
浴衣を縫うなんて経験
ふつう出来ないよ?
そりゃ、やるでしょう!?

今から思えば
やはりわたしは少数派。
実にマルチポテンシャライト
らしい選択肢。

教えるのに手間がかかるし、
先生も数人の参加だと
わかっていたんでしょうね。
いい授業ですよね。

和裁は簡単ではなかった

放課後に残って
他のクラスで希望した子たちと共に
説明を受ける。
先生のお手製プリント。
準備物や手順をシンプルに記載したもの。

浴衣の反物を購入しに行ったなぁ。
オーソドックスな藍色の
赤い花が描かれた反物。

柄合わせと裁断。
裁断の失敗は許されない。
これはドキドキする。
(和裁士さんで、失敗して
弁償した体験談読んだことある。
胸が苦しくなった。)

くけ台で、
和裁特有の布を引っ張る
かけ針という道具を使って
縫う。かっこいい。
くけ縫いって言ったかな、
特殊な縫い方もする。 

縫い目の間隔が
一定になってない悔しさ。
しょうがない。
もう1人の彼女のは
すごく縫い目が綺麗だった。

袖の丸み、
洋裁なら丸く切り落とすけれど、
着物はあとで縫いといて
また仕立て直したりするように
四角い生地のまま。
ギャザー寄せるみたいな縫い方。
こんな仕組みになってるんだ。

先生の説明聞きながら
作業を進め、
時間が足りないから
家に持って帰ってはチクチク縫い。
この没頭感。

何日もかけて完成させた頃には
最初の頃に説明されたことは
もはや朧げになっていて、
これは、もう一回縫うのは
一人ではムリだ、
着物を縫うってすごいことだなぁと
しみじみ思ったことを
覚えています。

今の時代なら、
動画で復習しながら
もう一回チャレンジしたかも。
いい時代ですよね。

亡き祖母が和裁士だったことを知る

父方の祖母は
私が生まれる前に亡くなっていて、
田舎の家には
亡き祖母が内職でこつこつ買ってくれた
世界文学全集が残されています。

数年前かな、
ふと、父に、

「おばあちゃん、内職ったって
どんな内職してたの?」

と聞いたんですよ。

「母親は、着物縫う仕事してた」

と答える父。

そのときはじめて、
亡き祖母が
和裁士だったことを知りました。

それ、内職というより、
在宅でバリバリ働く
職業夫人だよね!?

そして、浴衣を縫っていた高校生の私には
そんな話ひとつもしなかった父。
ああ、あの頃父は
転職するかしないかぐらいで
それどころでなかったんだな。

のんきな高校生活送らせてもらってたなぁ。

祖母が和裁士だったと聞いて、
浴衣を縫いたいと手を挙げた自分は
ちゃんと祖母の血が流れてるんだなぁと
感動もした。

おばあちゃんが長生きしてくれていたら、
和裁のこと聞いて
教えてもらっていたかもしれない。

また縫いたいなと思うのはnoteのせいかおかげか

こんな記事書いてると、
調べますよね。

あの頃、くけ台なんて
手に入れる方法知らなかったけど、
今やAmazonでポチッとできてしまう。

こんなの


今だったら、
パーソナルデザイン、
パーソナルカラーにバッチリはまった
反物をネットで探して、
ちょっと奮発もできてしまうではないか。

ああ、
またやりたいことが増えてしまった笑
やりたいことが渋滞してしまう。
このnoteが100記事に到達するころには
やりたいことをいったん整理しよう。

人生楽しいですね。


そんな話でした。

良い一日をお過ごしください。


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