メンヘラホイホイ-50 麻薬中毒
そのおばさんは年の割には綺麗な方だとは思う。48くらいだったかな。元々はモデルやら芸能人関係の仕事をしていた。
ラーメン屋に入社してきて、女で見た目が綺麗だって言うんで何故か数ヶ月で本社勤務になった。なんか甘すぎる。現場に立ってもキッチン内の仕事はまるで出来ない。所謂マメって奴だな。鬼ごっこで1番小さい子はマメと言って、見つかっても鬼は交代せずに済むルール。社会でそれはねーだろ。
俺がラーメン屋を退職してからも連絡は来ていて、ある時に化粧品販売の仕事で人が足りないから一緒に働こうと言われた。まぁ個人事業の方は時間の合間を使ってやるとしよう。そんな訳で快諾した。
おばさんは同時に別のラーメン屋でバイトをしていた。そのラーメン屋は元々俺たちがいた会社のFCで、そこから独立した社長が経営する店だった。そこも人が足りないって事で、おばさんはキッチン内の仕事が出来ないから一緒に働こうと言って来た。シフトを2人で分担すればギチギチにやらなくて済む。
そこまでラーメン屋で仕事に入りたくは無かったんだと後になって気付かされるが。
結局、俺は朝10時から夜8時まで化粧品販売。
9時から朝方4時までラーメン屋で働く事になった。1日3時間睡眠が3か月続いた。
化粧品販売では先に入ったおばさんが幅を利かせる様になり、俺に暴言を吐く様になった。
仕事中に常連さんと話しをするが、俺がお客さんと話しているとおばさんは注意をしてくる。
が、おばさんは三時間ほど話しをしている。
ある時、俺を気に入ってくれているお客さんに連絡先を聞かれて、次の休みに会う事になった。名前はサトコ。
会ってすぐに彼女は俺に夢中になっている事を伝えてくれた。単純に嬉しかった。そのまま飲みに行ったんだが、酒が進むと
「セックスしたい!セックスしたい!」
と連呼し始めた。
酔うとこうなる人は深く信じ合える関係にはならない。それを経験を通して学んでいる。
が、ストレスのせいか俺はサトコになびいてしまった。
次に会ったのは翌週。
待ち合わせ場所は某所の公園だった。
サトコはコンビニで酒を買い、既に酔っていた。
公園のベンチに座るとすぐに俺のアソコを口で咥え込み、それを飲み干した。
疲れも溜まっていたが、サトコはホテルに行きたいと言う。
ホテルでしたが、彼女の性欲は異常なほど強かった。しかも全ては彼女が中で受け止めないと気が済まないタイプで、両足を腰に回されて毎回俺は撃沈していた。
翌日から出勤すると彼女は現れた。
それを見たおばさんが
「お客さんに手を出すんじゃないよ」
と言って来た。いちいち干渉するなよと思った。
何度か会った時に彼女の昔話を聞いた。
思った通り、彼女は自称元ジャンキーだった。
自称元ジャンキーは今でもやっている場合もある。が、少なくとも俺はその現場を目にした事が無かった。
しかし、快楽中枢がバグを起こし、シラフじゃもう満足出来ないくらいの刺激にしかならないんだろう。
特有の行動はたまに目にしていた。
それは鼻をよく触る。
そして間も無くして別れは突然やって来た。
サトコは既婚者だったと自白した。
俺は十中八九種無しだ。それはさておき、結婚に憧れがあるタイプの人間だからそういう事は嫌なんだ。
そしてお別れをした。
しばらくして連絡が来たが、もう返す言葉は無い。ブロックしてさよならだ。
そして数ヶ月後、化粧品販売の仕事で清楚な感じのお客さんと出会い、お付き合いする事になった。
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