ほきくんのリハビリ記録⑩~何が食べたい?~

小学校教師時代の悪い癖、(皆さんの担任の先生もそうだったのでは!?)
「本題からずれると結構長い・・・」
 
リハビリだけの生活を積極的に・明るく進めるためにはリフレッシュできる何かが必要。
それを「料理」にし、さらに、
その料理の中に
いくつかの“こだわり(マイ・ルール)”を自分の中にもちました。
 
料理をするときのこだわりの一つ目が<メニューえらび>でしたね。
二つ目三つ目のことを書く前に・・・
 
 
 
脊髄小脳変性症だけでなく、他の大きな病気を患っている方や
大きな怪我をされた方の多くは
「どうして自分が・・・」
「こんなこともできない・・・」
とその瞬間、自身の自己肯定感をほとんどを失ったはずです。
 
私もそうです。
 
賢明な治療やリハビリで多少状態が良くなったとしても、
失ってしまった自己肯定感は元には戻りません。
 
 
自己肯定感がないと、明るく生活を送れません。(と、私は強く信じています。)
そうすると、病気の進行の進みが
さらにはやまった自覚がありました。
「あんなこともできなくなっちゃった・・・。」
 
 
 
リハビリのプロに教えてもらったことを
自分一人でもやる。
 
ずっとでは集中が続かない。
 
リフレッシュのために、料理。
どうせ料理するなら<マイ・ルール(こだわり)>を作ろう!
 
私は何事にもルールをつけるのが好きです。
以前ふれた<くりかえしリハビリドリル>にも
いくつかのルールをつくりました。
 
 
料理をするときに、最初にやるのが
「何をつくろうかなぁ。」
<メニューえらび>です。
 
料理をするということは、自分が食べたいものを作ることができる
料理する人の特権です。
 
 
でも私は、なんとなく、家族に
「何が食べたい?」と、リクエストを聞いてみました。
 
リクエスト
つまり、他者の希望を聞いただけで
不思議なことに、
「自分ではなく他者(今回は家族)のためにおいしいものを作ろう!」
という<やる気>のようなものが出てきました。


病気の発症がわかったときに、
私の自己肯定感はほとんどなくなってしまいました。
 
仕事を辞めざるを得ない事態になって
自己肯定感は完全に“0”になりました。
 
 
夕食のリクエスト、つまり、他者の希望を聞きました。
 
やる気→自己肯定感】 として・・・
 
夕飯のリクエストを聞いただけで<やる気>が出てきた
ということは、
“0”だった自己肯定感も少し増えた、
ということです
 
少しだけ自己肯定感が増えたので、
少し明るくなってきました。
リハビリに向かう積極性や意欲も高まった、
んじゃないかなと思ってます。

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