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「現代詩の入り口」19 ― 言葉っていつも新鮮なものなんだなと感じたかったら、柳本々々を読んでみよう
「現代詩の入り口」19 ― 言葉っていつも新鮮なものなんだなと感じたかったら、柳本々々を読んでみよう
本日は柳本々々(やぎもと・もともと)さんの詩を二篇読んでみようと思います。では最初の詩から。
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「ソファーが来るまでの待つような会話」 柳本々々
青いソファーがくるという。ソファーがくるなら、部屋に空間をつくらないとだめだよね?と聞くと、くうかんってなんのこと? と言う。だってあれだよ
「現代詩の入り口」18 ― 命をしっかりつかんでいたかったら、野木京子を読んでみよう
「現代詩の入り口」18 ― 命をしっかりつかんでいたかったら、野木京子を読んでみよう
本日は野木京子さんの詩を読みます。とてもいいですよ。
次の十篇です。
「鏡の空と幻獣」 (『クワカケルル』)
「ティルトシフト」 (『クワカケルル』)
「空の水」 (『クワカケルル』)
「ウラガワノセイカツ」 (『クワカケルル』)
「渦のもの」 (『クワカケルル』)
「声のひび割れ」 (『クワカケル
「現代詩の入り口」15 ― 揺るぎない詩のあり方にふれたかったら、好川誠一を読んでみよう
「現代詩の入り口」15 ― 揺るぎない詩のあり方にふれたかったら、好川誠一を読んでみよう
好川誠一の詩を読んでみようと思います。好川さんは詩誌「ロシナンテ」の同人でした。何年か前、粕谷栄市さんとお酒を飲む機会があって、その時に粕谷さんが「松下さん、好川の詩について書いていましたね」と言ってくれたことを思い出します。ああ、読んでいただいていたのだなと、それだけでぼくは感激していたのです。
それで
「現代詩の入り口」14 ― めそめそしていない叙情に浸りたいなら、富岡多恵子を読んでみよう
「現代詩の入り口」14 ― めそめそしていない叙情に浸りたいなら、富岡多恵子を読んでみよう
富岡さんの詩を読んでまず感じることは、詩というものを書こうという焦りや、変な欲が感じられないということです。なんだか普通の文章をそのまま書いて、どこかの縁側で足をぶらぶらさせても詩が書けちゃう、そういうのが詩だと考えている、そんな感じがするんです。
言い方を変えれば、なんでも詩にできちゃう人っていう