見出し画像

愛嬌がある子

最近、特別支援に関わる方とお話しをするときによく話題にでるのが『愛嬌』についてです。

少し苦手なことが多くても、愛嬌があれば多くの人に助けてもらえやすくなるし、気付いてもらいやすくなります。
特に上級生や同学年の友達から好かれますね。

「なんか、あの人憎めないんだよねー。」
と、大人の社会でもお得な人いますよね。

私は、その『愛嬌がある』というのは、支援が必要な子供たちにとって、とても武器になるものなのではないかと思っています。
将来的に、子供たちが社会にでたとき、人に好かれたら、困難なことでも乗り越えていけると考えています。


支援学級や支援教室、支援学校の子供たちは、社会性を身に付けるために、毎日の関わりの中で、自分をコントロールする練習をしたり、ソーシャルスキルのトレーニングをしたりして、日々頑張っています。
そのときに、人に好かれることを意識すると、人とよりよく関われるようになると思います。

では、どうしたら、周りの人たちから気にかけてもらったり、助けてもらったりできるのか。実際に愛嬌のある子の様子を観察して気が付いたことがあります。

それは、
◎人と顔を合わせるときに、にこやかなこと。

◎イライラしたり、失敗したりしても、その後でちゃんと周りに「ごめんね」と言えること。

この2つです。


性格的にいつもニコニコしている子でも、失敗したときに謝れない子は、周りの印象はよくないです。


そのことに気付いてから、子供たちには
「自分がニコニコすると、みんなニコニコになるんだよ」
と声をかけています。

また、笑顔になったタイミングで、
「その笑顔素敵だね。みんなを笑顔にする表情だよ」
と教えてあげるようにしています。


謝ることが苦手な子もいます。
なかなか自分の気持ちが折れないですよね。

そのときは、時間をずらして落ち着いたあとに、謝る練習を始めるのがよいかと思います。

迷惑をかけてしまった相手に直接言えないときは、大人が仲介に入って
「伝えて、あげるから、まず謝る練習をしてみようか。」
と声を出して、『ごめんね』が言えるようにするとよいかと思います。



みなさんも、愛嬌がある人とない人とでは、やはり愛嬌がある人と関わりたいですよね。

そうでなくても、失敗してしまうことが多い子供たちにとっては、愛嬌は今後武器になると私は思っています。

ぜひ、『みんな笑顔だと、みんな嬉しい気持ちだね。』
と、自分と周りの印象について意識させてあげてほしいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?