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宮崎県病院の産婦人科で出産(帝王切開)したよ【食事・個室・費用など。コロナ禍の宮崎県立宮崎病院の体験口コミ】

宮崎市にある通称「県病院(正式名称・宮崎県立宮崎病院)」。
私は昨年(令和4年、2022年)、ここで帝王切開にて出産をしました。

出産の際、私は全然情報がなくて
「県病院で帝王切開するってどうなん?」
「病院の食事って? やっぱりマズイ・・・?」
「部屋は個室なの? トイレってついてる?シャワーは?」

などなど、気になることは山のようにあったので、いろいろ調べたのですが・・・

全っ然、口コミがない!!

という壁にぶち当たったため(泣)、よし、出産が終わったら私が体験をもとに口コミ書くぞー!と思っていた次第です。

コロナ禍という、ちょっと特殊な環境でもあり、どこまで役に立つか分かりませんが、気になる方はご覧ください。

【いざ!宮崎の県病院で出産(妊婦健診~入院と帝王切開~育児)】

■そもそも私が県病院での出産になったワケ

もともと、私は県病院で出産する予定はありませんでした。

「食事はおいしいところがいい」「個室でゆっくりできるところがいい」等と考えていたため、いろいろ調べ、食事がおいしくて帝王切開もできるという病院に通っていました。
(帝王切開は、上の子のときに一度行っているため、自然分娩という選択肢はありませんでした)

ところが・・・

「35歳以上のハイリスク出産なので、糖負荷検査してくださいね

(*糖負荷検査とは?→→朝絶食して、めっちゃ甘い炭酸水を飲み、血糖値の上がり具合と下がり具合を測る検査。これに引っかかると『妊娠糖尿病』と診断される)

ふーん。そうなのね。
絶食は嫌だけど、特段太っている体型でもないし、身内に糖尿病はいないし、大丈夫じゃないかなー。

~~~ 結果 ~~~

「うーん。数値的に妊娠糖尿病だね。転院かな

ええぇ!?

どうも血糖値の下がり具合が良くなかったらしく、大きめの病院(宮崎なら県病院か医師会病院)への転院を余儀なくされました(泣)

(後から知ったのですが、妊娠糖尿病は、体型はあんまり関係ないみたいですね。年齢は関係あるようですが。
基本的に体質の問題なので、私は糖尿病になりやすい因子を持っていたということのようです)

ああ~ 「出産後においしいご飯」が遠のいていく・・・
でも仕方ないか・・・

■県病院での妊婦健診(待ち時間は?)

今まで県病院にかかったことはなかったので、正直「大病院は待ち時間が長い」というイメージがありました。

ただ、振り返ってみれば「待ち時間はそんなに長くない(せいぜい15分程度)」という感じだったと思います。

さすがに、初診のときは朝9時に行って、終わったのは12時過ぎてました(そもそも内科とダブル受診だからなのもあるんですが・・・)。
でもそのときだけで、あとは朝9時の予約なら、産婦人科は10時前には終わり、内科も含めると11時前には精算も完了していました。「ほぼ予約時間通りに進む(産婦人科の診察なら終わるまで1時間ほど)」というのが全体的な印象です。

まず、1階の受付機でカードを通し、その日の番号札をもらう

次に、2階で検尿・採血をする

それから5階の産婦人科へ、診察

終わったら2階の会計へ

という流れです。その日は1日、最初にもらった番号で進んでいきます。
産婦人科にも番号が表示されるモニターがあるので、その番号が表示されたら診察室に入る感じです。
唯一、会計のときは「○○さーん」と名前で呼ばれることもありました。

■県病院の医師とエコー(3Dはあるのか?)

県病院の場合、担当の医師は日替わりなので、行くと毎回違う先生に診てもらうというのが普通でした。
ここは個人病院と大きく違うところですね。

私自身はこだわりがなかったのですが、「女医さんがいい」「この先生は合うから次も同じがいいな」等という希望があるなら、予約のときにその先生がいらっしゃる日に入れる、ということはできると思います(ちなみに女医さん、いらっしゃいます。私は2回ほど診てもらいました)。
さくさくエコーを見る先生、説明をしっかりやる先生など、それぞれに個性がありました。

なお、県病院のエコーは昔ながらの白黒2Dオンリーです!
今時のカラーや3Dやら4Dやらはありませんのであしからず。
(しかも、先生によってはエコー写真をくれない、というか忘れる先生もいらっしゃいます。個人的には写真は絶対ほしかったので、1回もらえなかったときは「え?え?見るだけで終わり?印刷とかしないの?」と非常に残念だったので、欲しい方はぜひ「ください!」と主張してください! まあ、言わなくてもくださる先生の方が多いのですが・・・)

あとは、たまに研修医の先生や、研修中と思われるスタッフの方がいらっしゃることもあります。そこは協力しないといけないです。

■県病院の予定帝王切開について(いつ決まる?)

自然分娩の方は関係ないと思いますが、予定帝王切開についてです。

まず、手術日程は妊娠36週のどこかということは決まっています。その前後(35週以前、37週より先)にずらすことはまず出来ません。
そして、手術日程は前週の木曜日に決まります。電話連絡です。
だから「誕生日は○月○日がいい!」「できれば土日がいい!」なんて選ぶことも希望を出すことも不可能です。この日に入院してくださいね、はいわかりました、のパターンです。

私の場合、入院日前日におしるしが来たため、念のため1日手術が早まりました。

■県病院のお産セット(準備物など)

県病院には、指定のお産セットがあります。
1階にあるコンビニで購入をしないといけません。
価格は3000円ちょっと。

内容は、
・お産パッド(大・中・小)
・産褥用ショーツ
・骨盤ベルト
・おしりふき
・弾性ストッキング(むくみのための医療用)

といったものが入っていました。

「同じ内容のものをお持ちなら、分かりやすい形でセットにしていただけたら大丈夫です」

と言われましたが、私はタンスの中を探すのが面倒だったので、丸ごと購入しました。

なお、準備物として
・パジャマなど部屋着
・箸やスプーン
・お茶用コップ
・歯磨きセット
・退院時の赤ちゃん用の服やオムツ
というものは自分で用意する必要があります。

また帝王切開の場合は、手術着として病院用のパジャマも購入する必要があります(確か200~300円ぐらい)。

■県病院の部屋(個室の差額は?写真あり)

入院前に説明があったのですが

「帝王切開の方は、できるだけ個室でお願いします

という風に病院側から言われました。
手術の機器などが入るため、相部屋より個室の方がありがたいようです。

ただ、個室は当然差額が出ます。

<個室の差額(1日あたり)>
個室A(お風呂、トイレ等付) 17,800円  ←確か1部屋しかない
個室B(トイレ、ユニットシャワー付)5,900円 ←1部屋か2部屋?
個室C(トイレ、洗面台付)5,600円 ←ほぼコレ、10部屋ほどある
個室D(洗面台付)4,100円 ←これも1部屋だけ

詳しくは県病院HP:https://www.kenritsu-miyazakibyouin.jp/patientfamily/medical-expense/

私は「個室でさえあればいい(トイレはあってもなくてもいい)」と思っていたので、個室Dを希望しました。入院期間は1週間なので、ちょっとでも安い方がいいと思い。
運良く空いていたのでラッキーでした。

個室はこんな感じです↓↓↓

右にあるのが「洗面台」。テレビはあるけどテレビカードがないと見れません

おそらく、自然分娩の方は「希望して、空きがあれば個室に入れる」という感じだと思います。相部屋は4人部屋になっていて、それぞれカーテンがかかるようになっていて、小さなチェストもついているようでした。

「シャワーがついていない部屋は、シャワーはどうするの?」と思った方。シャワーは共同の場所があるので、使う時間帯を前日に予約し(単にシャワー室前のホワイトボードに名前を書くだけ)、その時間帯に入ることができます。

■県病院での食事(朝食・昼食・夕食の3食すべて写真あり)

さて。個人的に非常に重要視していた食事です。
当初の噂で「県病院の食事はマズイ」という話だけは聞いていたので、もう全然期待せずにいました。

もう、食べられるだけでありがたいや」の境地です。

では、実際に私がいただいた食事写真を公開します。

☆朝ご飯(8時頃)

朝からどんぶり白米

良く言えばシンプル、ある意味、質素。
とにかく、白米が多いです。どーん。

こちらもある日の朝ご飯。

味噌汁には具が沈んでます。ししゃも二尾でがんばって白米を食べた

これをTwitterにあげたところ
「この食事かわいそうすぎる」
という泣けるコメントをいただいた食事です。

シンプルすぎやで・・・

☆昼ご飯(12時頃)

いつも牛乳がついてくる(昼は低脂肪)

なんていうんでしょう、給食?
牛乳がそう感じさせるのか・・・

これはカレーです

カレーになると、ご飯とルーが別で提供されました。なぜ。

☆夕ご飯(6時頃)

夕ご飯には牛乳はない(汁物もない)

たまに、こうして白米じゃないものも出てきました。
果物がついてます。

それにしても、

ロールキャベツはおいしかった

「なぜ夕飯にスープがないのだろう・・・(ほしい・・)」
と、毎回本気で思いました。
朝食や昼食は味噌汁と牛乳があるというのに、水分補給として偏りすぎてやしないか・・・?
(ちなみに、お茶は毎回提供されました。お茶いかがですかー、とノックされる。そのお茶を入れるためのコップを持参する必要があります)

肝心の味ですが「給食が好きなら、おいしいと思うと思います」ということだけ言っておきます(まずいとは、口が裂けても言いません・・・)。
ご覧の通り、オシャレで豪華な産院とは違います。大病院なので、内科や外科など、他の科とも同じ食事です。産婦人科だけ食事を特化するはずもなく、妊婦のハイカロリー食は「単純に白米増量(おかずは普通量)」という調整方法になります。

ただ、裏技として「牛乳が苦手だからヨーグルトに変更」「どんぶり白米をパンに変更」というオーダーは可能なようです。その場合、食パン2枚がどーんと届くようです。

あ、1回だけパンが標準の食事もあったので載せておきますね。

ぶどうのロールパンがパンパンパーン

それと、おやつはありません。残念ながら。
ほしかったら1階まで行ってコンビニで買ってきましょう。

■県病院と母子同室・母乳&ミルクについて

私は帝王切開なのもあってか、手術当日は母子同室ではありませんでした。
看護師さんや助産師さんが

「手術の傷の痛みが大変よね。今日はこっちで預かるね

と言って、顔を見せに少し来ただけで新生児室に帰っていきました。
その後も「大変なら預かるから言ってね」と言われることが多く、ゆるーい母子同室、という感じでした。

そして県病院の方針的に「足りなかったらミルクをガンガン足せ」って感じです(個人的な印象)。
母乳かどうかにこだわりがなく、母乳をあげても「ミルク足しましょうか?」と当たり前のように言われます。
私はめちゃめちゃ母乳が出る人間なので、できれば母乳をあげたくて「いえ、母乳で・・・」と言うと「へぇーがんばるねぇ~」と母乳だけなんて珍しい人だ的な反応をされました。

母乳をあげてスケールで測ったときも、50gほど飲んでいることが分かったときは「え! 母乳で50gも増えるの!?」と、これまた珍しい人扱い・・・(汗)
そんなに皆、ミルクが当たり前な感じなのか・・・。
前の産院が母乳推奨・母子同室が基本だったので、ちょっとしたカルチャーショックでした。

■面会について(※コロナ禍の場合)

補足として、私が出産したとき、面会はできませんでした
以前は、入院中の荷物の受け渡しだけならできたようですが、私のときはそれもダメ。入院中は家族の誰とも会うことができませんでした。

赤ちゃんが生まれた当日も、父親ですら直接の面会は不可でした。生まれた後、ガラス越しで見ることは可能です。でも、見たら帰らないといけません。
また赤ちゃんの兄弟姉妹は、産婦人科に入ることすら許されません。だから出産当日、上の子たちは家で留守番でした。
だから、私以外の家族が赤ちゃんを抱っこできるのは退院後でした。

コロナが収まれば、このあたりは緩和されるのだと思います。
ほんの数年の差とはいえ、寂しい入院期間でした。。。

終わりに。県病院で出産をされる方へ

以上が、私の入院時の体験です。
当初は「こんなはずじゃなかったのに」と思いましたが、宮崎でも屈指の医療機関であり、安全であることは間違いないと思います。

もし、「こんなところはどうでしたか?」「これはどうなの?」など、気になることがありましたら遠慮なく質問してくださいね。私の経験でよければお答えします。

母子共に無事の出産をお祈りしています!

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