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Adobeが使えればデザインはできるのか?

Adobeがクリエイティブソフトを生み出し、appleがMACPCを発売。世界のクリエイティブ業界はかつて版下と呼ばれる紙の切り貼りでデザインをしていた時代をえて、今ではデスクトップ上でデザインが完結できるようになりました。これは、
誰でもツールさえ持てば、デザインがしやすくなったことを意味しますが、
誰でも、デザインができるようになったことを意味しません。


では、デザインができるとは何かということですが、それは


「ニーズという問題を、デザインで形にして解決させること」です。


この解決力においては、デザイナーにも表現力や個々の能力や経験の差があり、まちまちです。いわゆるデザイナーとは乱暴に分けてしまえば、以下の6種類のいずれかに当てはまると思います。

phase 1 要求されたものを作れないデザイナー
phase 
2 要求されたものしか作れないデザイナー
phase 
3 要求されたものを作れるが時間を要し、精度を欠くデザイナーphase 4 要求されたものをすばやく形にできるデザイナー
phase 5 要求されたもの以上のものを作り、求められていないものまで作るデザイナー
phase 6 要求されてもいないのに、相手の要求を満たせるデザイナー
phase 7 。。。なんでしょうね 


この6つの段階には、デザイナー自身の性格や持っている資質はほぼ関係しません。経験次第でいくらでも成長していけますし、それぞれのポジションで求められる能力というものも異なります。

キャリアはじめていきなりphase6にジャンプできる人はいません。天才でも無理です。技術職なので必ずステップを踏む必要があり時間がかかります。仮に天才がいるとしたら、phase6はできるけどphase1〜4が全くできない。そういうタイプは確かにいます。デザイナーを踏まずにディレクター職につく方々はこれに当たります。

phase1はまだアシスタントにもなれません。アシスタントであればむしろphase3であれば全く問題ないですし、アシスタントに余計な自己判断はいらないとするディレクターもいるのでしょうし。

ではデザイナーの上に立つアートディレクターや、クライアントと問題点から一緒に取り組むクリエイティブディレクターは、はっきり言ってphase5でもダメです。なぜかというと、それは問題点を完全に理解できていないからです。理解できていないために余計なものまで作って提案する。問題がはっきり見えてないための行為です。

ただ、これには例外もあります。
そもそも問題提起をされていないで始まるデザインプロジェクトも中には存在します。こうした場合はデザイン提案はphase5の方法を取ることが有効な場合があります。


では、phase6に必要なものってなんだと思いますか。
次回に続きます。

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