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セネカも実践していた・一日を振り返ることの意義

私のnoteでは、自己批評の習慣についての記事を不定期で執筆し、まとめています。

今回、新たな進捗があったので、紹介したいと思います。

一日の終わりにその日の自分を振り返るという手法。
これを、私自身が最初に認識したロルフ・ドべリ著『Think clearly』にならって、自己批評の習慣と名付けて記事を書きました。

そして、この習慣を、ストア派哲学者のセネカが、兄のノウァトゥスに著名な哲学者から借りた訓練法として、書簡で紹介していたことをこの本を読んで知りました。

この習慣は、セネカが、というよりは、ストア派学徒の訓練法であり、ロルフ・ドべリも現代におけるストア派の実践者です。『Think clearly』はストア派を題材にした書物であることからも、この訓練法自体は、古来から、脈々と受け継がれ、現代において、様々に編集こそされていますが、社会的に普遍性のある手法のなのかもしれないと考えていました。

つまり、誰が発案したか、いつ発案されたかは本質ではなく、この手法を実際に日常の様々な場面を通して実践することで、実践者が成長し、人生や社会が真の意味で豊かになることに少しでも貢献できることに意味があるのだと思います。

インターネットで調べると、この手法自体は、バリエーションの違いこそあれ、共通した形で存在していることがわかります。

実際に、現代において、日本のみならず、世界中で行われているのでしょう。

参考になった記事では、次のようなものがあります。


この「STADY HACKER」は、とても勉強になり、すばらしいと感じることがあります。参考にしている知恵袋の一つです。
この記事では、「KPT法」という手法が紹介されています。

上に貼った記事より、引用します。

KPT法とは、取り組んでいる仕事や活動を改善するための振り返り法のひとつ。現状を見直す際に、「Keep(このまま継続すること)」
「problem(課題)」「Try(解決策)」という三つの項目、すなわち「KPT」を書きだし、今後どうするかを考えるものです。シンプルな手法でありながらもひとりでも集団でも活用できるうえに、仕事以外のプライベートな取り組みなどにも使うことができる、じつに優秀な振り返り法です。

https://studyhacker.net/kpt-jissen-hokoku

先ほど述べたセネカの書簡では、セネカは、「今日一日、どのような悪い習慣を抑えたか」「自分の行いは正しかったか」「どうすればもっとよくなるか」というような、自分で設定したいくつかの質問に一日の終わりに答えるというスタイルを紹介していたようです。この点は、以前noteで書いた「自己批評チェックシート」と趣が似ています。


上のパンローリングから出ている『ストア派哲学入門』では、その日にあった出来事を振り返る、日誌を書くという振り返り手法が紹介されています。

これはパソコンでも、手帳でも、とにかく自分に合う記録方法で、日誌を付けるというやり方です。

また、同じSUTDY HACKERの記事ですが、「一行日記」についても、その効用を含めて紹介されています。


「われわれは先のことなら少しは考えるが、将来の計画は、過去から生まれるのだ。」
セネカの言葉です。

自分自身を絶えず観察すること、一日を振り返ることで、その日その日を大切に生きることにもつながります。
自分が好ましいものも、そうでないものも含めて、どういう行動や態度、言動や習慣をしているのか、あるいは、繰り返しているのかがわかるので、そうした行動パターンや失敗、経験、気づきから学び、将来に向かって、今を大切に生きる姿勢がこの習慣を継続することで徐々に身についてくるのだと思います。
そして、目標に向かって、自分が着実に歩めているかどうかを内省できるツールでもあります。学生から社会人まで、あらゆるステージを歩む方々にとって、有用だと言えるでしょう。

これを読んだ方が、自分に合う振り返り手法を発見できたら幸いです。


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