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ショートエッセイ はなやぐ本たち⑥「セァラ・ティーズデール詩集」

「海、私が死にも打ち勝てると思うのは海のためだ。
一刻とはいえ心燃え立つのも海のためだ。
打ち伸ばした銀の波が、
砕けるばかりなのに砕けないのをみるからだ。」
(加藤菊雄訳 セァラ・ティーズデール「美しく気高い海」)

以前、韓流ドラマ「冬のソナタ」で使われた詩の作者ですが、恋愛詩とともに悲しみや美へのあこがれなど、芸術性の高い詩集だと思っています。避けることのできない運命の嵐の中で、一人超然している詩人の姿が浮かぶようで、私の好きな詩篇の一つです。


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