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毎週毎週高級店で接待された時代の話

そんなM部長に就いていたわたしは必死でした。ある時大手モーターメーカーの製品を数億円買わなければいけなかった。その担当を任され査定、積み上げて購入希望価格を出す。しんどかった。それほどの価格となると部長決算から役員の承認となる。「おい、〇〇 S社と打ち合わせを段取りしろ。次の金曜日の午後3時に訪問する。準備しとけ」と。さて、当日3時に訪問しM部長はひとりで延々と話続ける。オバマ大統領がどーたら、最近の中国事情とか、株価がどうとか、ゴルフの話とか。すでに90分話している。話を切り上げ、さて、見積もりを見せてもらおうか?おもむろに見積もり一枚を机の上に滑らせ一瞥したら指で押し戻す。机の上を滑って戻る。立ち上がり、〇〇(わたし)帰るぞ!って。そしたらS社の支社長、担当者「北新地にお席を用意してます」って、金曜日3時の意味がわかった。そのまま綺麗な女性が横に座る高級バーで午前1時まで。タクシーチケットももらってわたしは一時間の距離、2万円弱。そんなこんなで翌週、M部長はまた金曜日3時にアポイントとれって、毎週毎週3週連続の金曜日3時。どーなってるのこれ。この時代からハラスメント、適応障害、鬱になってもおかしくなかった。16年前の2008年の話です。つづく…

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