歌詞のあれこれ166 狂乱曲

狂乱曲

今日もどこかで 気ままな狂乱曲が
流れている 
現実でネットでSNSで地方で家族間で
なりふり構わず狂気の乱闘の曲が
響き渡っている

観ている側は楽しいけど
やっている側は真剣そのもの

遠くからは米粒が動いてるけど
近くからは人々が狂い回っている

音色は最悪なのに 波長が合う
音階はめちゃくちゃなのに リズムは合う

狂乱曲は今日もどこかで 行き着く暇がなく
響き渡って 流れ続けている

閑話休題 閑話休題 
幕間の時間へ幕間の時間へ そしてまた開演

現実の狂気な事件も
ネットの賛否な事件も
SNSの議論な事件も
地方の抗議な事件も
家族間の秘密な事件も

誰かのための 誰のためじゃないのに
誰かのための 娯楽の栄養費に
誰かのための 暇つぶしの栄養素に

なってしまう なってしまった 
なってしまっても 損害は被ることがなく

狂乱曲は今日も開催される
規模の大小は関係なく 偏屈な客の有無は知らず
キャストの品質は保証されなくても
狂乱曲は響き渡って響き続ける

ラストはあっけなく ラストは突然に
ラストスパートなんて意味がないもの
荒らすとまた荒らされるのが
このコンサートの醍醐味

狂乱曲は流れる
しかし 客は別の狂乱曲に移り変わる
そんな毎日が続いて 
飽きることがなく

狂乱曲は流され続ける 時と場所と場合を変えて

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