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「出来ない」と言って新しいことに挑戦しようとしないんです。

たとえば真冬の年末。
川を見ていた子どもが「川に入りたい」と言った時。
「準備をなにもしていない」
「寒いと思うよ」
「怪我したらどうするの」とか…。
失敗前提でまず止めがちではないでしょうか。

たとえば初めてのスキー。
「やったことないから怖い」
「転んだら痛そう」
「寒いの嫌」

こんなことを言う子どもに対して「新しいことは怖いよね。失敗するだろうけど、まずは挑戦してみようよ!」も言いがちではないでしょうか。

それぞれのたとえばは、いろんなシチュエーションがあると思います。
あの段差飛んでみたい、
木に登りたい、
初めて食べるもの、
初めて着る服、とか。
大なり小なりあれやこれや。

大なり小なりの子どもから発信した挑戦を応援されたり、多少の無理を感じても「どうしたらできるか?」を一緒に考えたり。
そういう経験が乏しい子が、親から発信される新しいことに挑戦する気になるわけありません。

「新しいこと」は止められることが多い。
失敗させてもらえない。
それが続けば、新しいことに挑戦する気がそもそもなくなるし、他人から与えられる新しいことへの挑戦なんてなおさらです。
失敗させてもらえないでいると、失敗は悪いこと、恥ずかしいことなのだという認識が生まれ、刷り込まれていきます。
失敗が起こりそうな新しいことなんて、怖くてやれなくなります。

子どもが新しいことに挑戦しようとしないな…と大人が思っている時はたいがい、その挑戦は子どもがやりたいことじゃなくて、大人がやらせたいことです。

たとえに出したスキー。
子どもが自分で「行きたい」と言っていれば別ですが、都市部で住んでいればたいがいの初スキーって親主導になりますよね。お金かかるし、予約したりなんだりと手間暇がかかります。
手間暇かけて準備してやらないとなると、親ががっくりする気持ちはよく分かります。これ書いてる私だってやらかしますもの(だから書いてるんだけど)。

でも、子どもが嫌だと言うのは大人がやって欲しいことを与えているからなんです。
大人の都合で新しいことへの挑戦を押し付けているだけなんです。

子どもはいろんなことに挑戦する生き物です。赤ちゃんの頃なんて、とにかく出来るようになるまでトライ&エラーを繰り返す日々ですよね。

それを段々と阻害していくのは大人の私たちです。こちらの都合で子どもの好奇心、チャレンジの旺盛さを叩いていってしまいます。

だからといって、子どもの言うことをなんでも鵜呑みにするとか、なんでも受け入れるべきだなんてことは考えていませんよ。
嫌なものは嫌、
ダメなものはダメ、と。
理由を説明することも大切です。

ただ、✖︎ばかり与えられていたらチャレンジの旺盛さは育ちません。
現状は✖︎だとしても、どうしたら○にできるのか。
これは✖︎だけど、ちょっと変えて◀︎にしたら出来るよ、とか。
そういうことを一緒に考えて、一緒に新しいことに挑戦していけたらいいなぁ。

子どもが新しいことに対しての忌避感が強い時は、まずは己の行動を省みるぞ。

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