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【補強】中田翔はどこが獲得すべきか。

季節も11月中旬となり、各球団がリリースとなった選手を獲得したり、トレードを行ったり、外国人選手を獲得したりと、動きが活発となっている。

その中で、巨人の中田翔が起用法をめぐってオプトアウト事項を行使。
これにより、自由契約となり他球団との契約交渉が可能となった。

というわけで、今回は中田の移籍先を考察しようと思う。


1.  オプトアウトの経緯と要望

中田移籍先を模索しているわけであるが、なぜこのようなことになったのだろうか?

理由は巨人の編成面にあった。

坂本は今季で35歳を迎えるものの、まだまだ打力・守備力は健在。
しかし、遊撃というポジションは想像以上に負荷がかかるため、選手寿命をこれ以上短くさせないためにも三塁へコンバート。

そして玉突き的に岡本のコンバートも必要となる。
肝心のコンバート先だが、岡本は三塁の総合的な守備力はGG賞を獲得するほどであるが、特段肩が強いわけではない。
コンバート先は左翼一塁が現実的だろう。

時を同じくして、今季ブレイクとなった秋広左翼一塁を主としている。

ではここで問題。
チームのコアである岡本、弱冠20歳でコア候補に名乗りをあげた秋広、キャリア晩年が近い中田
ここから2人を起用するなら誰でしょうか?

答えは明白、岡本秋広である。

ただ、いくらキャリアの晩年とはいえ今季15本を放ち、過去にはタイトルを複数獲得している選手がそのような起用を受け入れるとは考えづらい。

こうして、中田オプトアウトを行使するという決断に至ったというわけだ。

となれば、中田の移籍先への要求は「ポジション問わず、スタメンでの出場をある程度確保すること」だろうか。

2. 各球団のポジション別成績と備考

では、具体的な移籍候補はどこであるのだろうか。
前述した通り、中田スタメンでの出場機会を望んでいる。
となれば、一塁or指名打者の攻撃力が不足している球団が獲得を検討することは説明不要だろう。

というわけで、各チームのポジション別成績とその他備考は以下の通りである。

青字はリーグ最高成績、赤字はリーグ内最低成績
※あくまでも個人の見解です。

こうしてみると、どこの球団も獲得に踏み切る際の懸念事項が多いように見える。
これにはポジション年齢などが影響しているだろう。

その中でも、獲得可能性があるのはマリーンズ中日だろうか。
ここからは、この2球団に絞って考察していく。

3. 球団ごとの利点と懸念点

(A)中日

11/20時点

・利点

①チーム課題の長打力を補える可能性あり。

・懸念点

①球場特性と合わない走力。
②編成上、高齢一塁手が多くなる。

(B)マリーンズ

11/20時点

利点

①PFがそこまで変わらないことによる成績の維持

懸念点

①チームの長年の課題である若手コアを作ることへの反作用
②同系統の選手を抱えていること

といった感じだろうか。
両球団ともに、利点懸念点があることがわかる。

4. マリーンズは獲得するべきなのか?

結論だけ言ってしまえば反対である。
ここからは理由を書いていこうと思う。

今季の中田は、150km台の速球に対しては本塁打こそないものの打率は.300近くにつけており、まだまだ現役でやれることを証明した。

また前述の通り、PF(パークファクター)東京ドームとほとんど変わらないため、同程度の成績が見込めるだろう。

ただ「2025プロジェクト」にもある通り、常勝軍団を形成するにはベテランではなく若い世代がコアを担わなければならない。

その中で中田を獲得となれば、スタメン確約という重い足枷を請け負い、若手の出場機会が損なわれかねない。
加えて、中田選手生命自体もそこまで長くはないだろう。

要するに、ここ1-2年は強化できるだろうが、将来的なチーム編成に負の要素をもたらす可能性があるというわけだ。

結局のところ、巨人を自由契約となった理由マリーンズの獲得に反対する理由が被る。

もちろん中田ほどの選手を獲得できることは魅力的だが、長期的な目線で考えるのであればチームを若手に託したいという思いの方が強い。

ということで、個人的な意見が盛りだくさんで申し訳ないのだが、チームの目的をずらさないためにもスルーが最善の選択だと考える。(まあ入団となれば全力で応援しますけど、)

5. あとがき

いかがでしょう?
いつにも増して主観だらけでした。

それはさておき、今回の本題は「マリーンズはどこを目指していくのか」という点だと考えます。

数年前に「2025プロジェクト」を公表した時点で、チーム内で若手コアを作ることが至上命題として浮上しているはず。
マリーンズフロントがこの理念を忘れていなければ、自転車操業感のあるベテラン頼みのチーム作りを肯定するとは思えません。

以上を持って、獲得には後ろ向きと判断した。

ただ、中田翔という野球選手は間違いなく野球界を盛り上げた1人であるだけに、もう一花咲かせてほしいと思います。

というわけで、今回はここまで。
それではまた次回、さいなら〜


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