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夏と冬のはざまに

昨晩、いわゆる秋の夜長というヤツを持て余した僕は、アマプラで映画を見ることにした。

そして、なんとなく1990年代の邦画が見たいと思って選んだ映画が、こちらの想像以上に素敵な映画で、今もまだその余韻に浸っているところである。

と、同時に、どうせ演技経験のほとんどない人気ミュージシャン主演のよくある内輪向け映画だろうと鷹をくくって、ずっとその映画を見るのを避けていた自らの不明を恥じた。

そして、きっとそんな僕と同じ偏見を持っているだろう自称映画ファンたちに向けて、今、余計なお世話を承知の上で、この記事を書いている。

一人でも多くの人にこの映画を見てほしいな

という誠に自分勝手な祈りを込めながら。

でも、あらすじだけ書いても、きっとこの映画の魅力は伝わらないから、書かない。

あと、僕の推しポイントや好きなシーンも触れずに置こう。

やはり、みんなにも僕と同じように前情報がない状態で、なるべくフラットな気持ちで見てほしいからだ。

でも、これだけだと観たいという気持ちには到底なれないとも思うので、この映画を見た後に、自分の心に浮かんできた率直な気持ちについて最後に触れることにしたい。

子供の頃にはまったく想像もしなかったくらい、ぶっちゃけ嫌な思いもたくさんしてきたし、見たくもないものもたくさん見てきた、そんな人生だったけれど、それでも今の僕は

この世界に生まれ落ちてきて本当によかったと思っている。

そして、それは、そんなふうに思わせてくれた人たちに出会えたからに他ならない。


だから、僕もそんな人たちにちゃんと

ありがとう

って言える人間になりたいと改めて思いました。

あと、もはやほとんど見る影もなくなってしまったけれど、かつてこの国は、

世界に誇る映画の国だった

そんな事を思い出させてくれる映画でもありました。





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