見出し画像

石の展示会に行ってみた。

皆さんは『石』と聞いて何を思い浮かべますか?

私はやたら地質学に詳しいブラタモリさんだったり、ラピュタのポム爺さんだったり。高校生の時、理科1という科目があって生物・化学・地学・物理を一通り網羅しなければならず、生物以外は睡眠時間だった覚えしかない。

午後イチの理科はキツかった。
理科の先生方、ごめんなさい。

President week にアリゾナ州のセドナに行った時、お土産物屋さんも石が沢山売っていた。パワースポットだからヒーリング効果の石があったのかも。

セドナの山は基本赤茶
この赤い景観を壊さないよう町の建物の配色も配慮されている。京都みたい。
この山が色の層になって見えるのは地底に存在した年代の違いによるもの

ところがだ。
今、オタク達の間で石ブームなのだそうな。
『なんで???』

なんだかよく分からんが、石の種類からキャライメージやストーリー性が生まれるのだそうな。途方も無い時を経て今ここで神秘の色や光を放つ石達が個性を持ち、ロマンを掻き立てるらしい。

「とにかく行ってみようよ、無料だし。」と誘われて朝一で展示会に行ってみた。

同居人は1ミリあるか無いかの小さな粒(宝石)一個一個のシェイプ、色の濃淡、グラデーション、透明度、カットによる光の反射具合、などを目を皿のようにして延々吟味し続けていた。きっと「これ!」と思い描いているのが既に頭の中にあるのだろう。それが見つかるまでは何時間でも会場に居座るに違いない。

想像もできない古い時代からやって来た原石たちの持つ色や光、感触の違いがやたら面白い。例えば、あるブースのおじさんが売っていたオパールはエチオピアンオパール。他にも中央アジアや中南米のオパールが有名で産地によって質感や比重など違いがあるそうだ。

他のブースでしゃべったおじさんはパキスタン人。「ヒマラヤ知ってる?あの辺はいろんな石が取れるんだよ。」と教えてくれた。全く石について知らないので皆さん嬉々として違いを教えてくれる。すると、だんだん石の個性や表情が見えてきた。面白くなって来たよ〜。

お客さんもいろんな人が来ていた。オタクっぽい人、業者さん、ジュエリー好きの女性の方々。お子様連れも結構いて、小さいお子様が石を触ってもブースのおじさんはニコニコして「どんどん触って。僕らは売り上げより石を触って知ってもらう方が嬉しいから。この展示会もそれが目的だから。」とおっしゃっていた。

全部違う表情をしていてキレイ。

各ブースではまんま石、加工したもの、ジュエリーにしたもの、小物、アクセサリーなど様々な物を売っていた。くじ引きもあった。1時間もいたら会場の熱気からか、石の共鳴によるものか、頭が痛くなってきて早々に退場。

大人も子どもも楽しめる石の展示会。
あなたも是非。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?