見出し画像

2024年 桜・春祭り

 4月最初の週末、仙台の榴岡公園に行ってきました。本来の目的は近くのホールで開催される推しのコンサート。メンバーの1人が榴岡公園の桜を絶賛していたので、開場前に覗いてみました。しだれ桜も含めてほぼ満開!日曜日は好天に恵まれたこともあって、凄い人出。コロナ明け、久しぶりに制限のないお花見を、皆さん楽しんでいました。

榴岡公演の桜

この冬の前半は暖かく、桜の開花は相当早まるとの予想もありました。しかし、一転して2~3月は低温傾向が続いたため、福島の開花は4月に入ってから。そのため、小中高校の入学式が集中した先週始めにピッタリのタイミング。多くの学校で桜が新入生を迎えるシーンが見られ、まさに、日本の春を象徴する光景でした。
 福島県の桜の名所といえば、三春の滝桜、富岡町の夜ノ森、喜多方・日中戦のしだれ桜など沢山ありますが、近年最も有名なのは、写真家・秋山庄太郎が「福島に桃源郷あり」と評した福島市の花見山公園。休日には阿武隈川河川敷の臨時駐車場が県外ナンバーも含めて埋め尽くされ、シャトルバスに乗り切れないほどになります。また、同じ時期には春の福島競馬も開催され、福島市は多くの観光客で賑わいます。
 そんな先週金曜日、弁当を買って福島盆地の真ん中にある低山・信夫山の第2展望台へ。桜は満開。風もなく、平日なので人も少なく、花見会場独占の昼休み。ふと見ると、カップルが微笑ましくお互いの写真を撮りながら散策していたので、「2人の写真撮りましょうか?」と声をかけ、満開の桜の下でメルヘンあふれる一枚が撮れました。
 そして昨日は地元・福島市大波にある太雷(たいらい)神社、古峰(ふるみね)神社(こぶがはら様)の春祭り、祭典式が行われました。コロナ禍以降は、祭典式のあとの直来(なおらい)は無し。氏子(うじこ・参加者)には赤飯と持ち帰りの折り詰め。また、昨年までは二つの神社別々に春祭りを行っていましたが、お願いしている宮司(福島市岡部・春日神社)の都合や、経費の問題もあって、今年から同じ日に。宮司によれば「古峰神社の春祭りは八十八夜の行事として農家の嫁が美味しいものを持ち寄り、忙しい農作業の中、ちょっとしたお休み、という意味があった」とのこと。こういう機会がないと、なかなか神社の由来までは聞けません。また、小高い丘の上にある神社の東側斜面には、多くの桜が見頃を迎え、国道115号線を霊山・相馬方面から福島市に向かう「桜の名所として評判ですよ」との言葉もありました。

福島市大波・太雷神社

 氏子の減少や高齢化、神社本体や周辺の樹木管理など、神社の維持には課題が沢山あります。満開の桜のもと、「皆さん大変でしょうが、地域の神社を大切に守っていってほしい」との宮司の言葉を聞きながら、地域の課題を再認識する一日となりました。(カバー写真は、文中にある太雷神社東側)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?